花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~可愛いピンク・ジャスパー~

2015年10月20日 | 天然石標本
年内は次の池袋ショーまで
石の紹介はないかなぁと思っていたら
今回、特別に一つだけこんな可愛らしい石を見つけたので
ご紹介したいと思います。


『ピンク・ジャスパー』


ジャスパーについての説明は
ブログ2011年1月20日「着物の柄模様」及び
2013年1月11日「手鞠模様の石」をご参照下さい。







4月から通い始めたSGM教室に行く途中の
高架下の石屋さんで購入しました。
写真を撮るためレイアウトしていたら
思いがけずハートっぽい形を発見!
色とピッタリの可愛さです♪


実はこの石、一つだけポツンと離れて置かれていたんです。
(だからよけい目についたんですが)
あまりの可愛い色合いに一目惚れ。
私が石を選ぶポイントは
とにかく見た瞬間、欲しいかどうかにかかっているので
値段も100円とお得だったことから、即ゲットと相成りました。
レジの際、お店の方に、この石、何ですか?と
お聞きしたところ、石英です、と教えていただきました。
でも若干、不透明なローズ・クォーツに見えなくも?
表面がタンブルのように磨かれているので
組織検査でもしてみないと実際のところはわかりませんね。



以前、イリス・アゲートの回に登場し
同じSGMを受講していて、最近、石友になったOさん
そのOさんがたまたま買い物をしている最中に行きあいまして
ついうっかり見つけてしまったのがこの石なんです。

Mさんもそうですが、石友さんと一緒に
石を選ぶのは超楽しい!
石に対する考え方は本当に千差万別で
自分とは全く異なるアプローチがあるんだなぁと
感心することしきり。
ただこのOさん、結構石の趣味が私と似ているようで(笑)。
しかもとんでもない目利きさんなんですよ~
わずか100円の石の中から
思いがけずお宝を発見する名人(スゴイ!)


長年石を集め続けていると
どうしても何の変哲もない小さな安い石には
興味がなくなってしまうのですが
今回改めてそんな小さな石達の中にも
素敵な驚きが詰まっているのだなぁと思いました。
ちょっぴり反省した出来事でした。

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天然石標本~ゲーサイト・イン・クォーツ&アメトリン

2015年10月07日 | 天然石標本
昨日に引き続き、今日ご紹介するのは
どちらも水晶に関する石です。


一つ目は内包物としてのユニークさがある
ゲーサイト(針鉄鋼)が含まれた水晶。
水晶には様々な内包物=インクルージョンが
ありますが、ルチルやトルマリンなど
特にその形状に独特の面白味があります。



『ゲーサイト・イン・クォーツ(和名:針鉄鋼入り水晶)』



ゲーサイト=針鉄鋼に関するネット等による詳細は以下の通り


水酸化鉱物の一種で、鱗鉄鋼(レピドクロサイト)とともに
いわゆる褐鉄鋼の主成分を成す。
石英属の鉱物の内部にインクルージョン(内包物)として混入する物質。
黒色、赤、褐色、黄色をしており、水晶の中に針状、毛髪状、繊維状の
内包物として出現することが多い。
赤色の鱗鉄鋼(レピドクロサイト)と赤色の針鉄鋼(ゲーサイト)が
無色透明な水晶に混入したものは、ストロベリー・クォーツと呼ばれ
コレクターやレアストーン愛好家に珍重されている。
なお、ゲーサイトの名前はドイツの文豪ゲーテ(Goethe)に由来。


補足として、ストロベリー・クォーツは1960年にメキシコで発見され、
主に宝飾品として市場で取り引きされるようになった。
その後、幾つかの鉱山が発見されたが、
主産地であったカザフスタンの鉱山が閉山したことから、
その希少性と価値が一気に高まっている。
微細なゲーサイト(針鉄鋼)インクルージョンを含み、
ほんのり赤く色づいたものと
レピドクロサイト(鱗鉄鋼)インクルージョンを含み、
キラキラとした輝きの特徴を持つ二種類のタイプが存在する。
特にゲーサイト・インクルージョンタイプの良質なものは希少。


更なる補足として、レピドクロサイト入りの水晶を『ハーレクイン・クォーツ』と
呼ぶことは、以前ブログでも紹介しましたが
どうやら初期の頃この名称がつき、その後、ストロベリー・クォーツに
分類されるようになったようです。
ただ恐らくですが、レピドクロサイトの結晶が斑模様の場合は
これまで通りハーレクイン・クォーツと呼ぶのではないかと思います。
名称って結構面倒くさいですよね~(嘆息)。


※ストロベリー・クォーツ→2010年10月21日ブログ参照
※ハーレクイン・クォーツ→2010年10月19日ブログ参照






褐色の針山があるのがおわかりでしょうか?






全体的な画像はこちら。
一見すると地味な印象を受けますが
ルーペで覗くととても不思議な世界が広がっています♪



続いて二つ目にご紹介するのは
綺麗な二層のアメトリンのタンブルです。
購入したのは上記ゲーサイト・イン・クォーツと
同じお店。


※タンブルとは樽の中で転がして磨いた石のこと





ほぼ真ん中付近で黄色と紫に
くっきりと分かれた二色の層が美しいです。
(頭部分は透明な水晶でしょうか?)


アメトリンとはアメシスト(紫水晶)とシトリン(黄水晶)の
の名前をミックスしたもので、
その名が示す通りアメシストとシトリンとが混ざり合った石のこと。
ちなみにこのアメトリン宝石としての価値は
二色が綺麗にグラデーションになっていること。
どちらか一方の色が少なめの場合
それは単なる色ムラとして判断されてしまい
宝石としての価値を失ってしまうとか。
そう考えるとこのタンブル、なかなかの逸品ですよね~。
以前、タンブルの中には稀に品質の良いものが
混ざっている場合があるという話をしたと思いますが
今回入手したこのタンブルはそれに近いのかも?
アメトリンはずっと欲しかった石でしたので
ゲットできて大満足でした♪


次回、天然石をご紹介できるのは
12月の池袋ショーでしょうか。
次もまた新種の鉱物に巡り会えるのかもしれませんね。

コメント (2)
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天然石標本~超希少!レッド・アポフィライト~

2015年10月05日 | 天然石標本
先週、東京国際秋のミネラルフェア初日に購入した
戦利品をご紹介していきたいと思います。
ちなみにイベントの方は昨日で無事終了したようです。

戦利品第一弾はものすごく珍しい
真っ赤な魚眼石(=アポフィライト)です。
以前、綺麗なピンク色の魚眼石と遭遇して
新種の鉱物なんですよ~と教えていただいたばかりだったので
本当にビックリしました!
お店の方の説明によると
つい最近鉱山で採れたばかりで
正式名称もないのだとか。
レッド・アポフィライトというのはあくまでも
お店の方が暫定的につけた名前らしく
今後、鉱物学者の方が正式な名称を
つけるのではないかとのお話でした。


『レッド・アポフィライト』

Maharashtra,India産
(マハラシュトラ州インド産)

ネット等による詳細は下記の通り


結晶内部に酸化した鉄分を含んだレッドアポフィライト。
あまり大きな産出はなく、全てがほぼ小ぶり。
アポフィライトの定番カラー
無色透明からグリーン、ピンクに対して
赤いタイプは新種。
日本でもまだ流通量が少なく、
採掘先のインド人からも「大変珍しい希少品」との評価。
鑑別の結果、水晶の上にアポフィライトが
かぶっているようだとのことから
透明感があってキラキラと輝いて見える。
結晶も細かいクラスタータイプ。
希少性からも今後人気が出そうな石として注目されている。
他にアウランガバード州のものも。


こちらがその石。






画面ではわかりずらいですが
キラキラ感が半端じゃないです!
一目惚れして即買いしました!!







裏面はこんな感じ。
可愛いチェリーレッドは
お菓子みたいで美味しそう~♪
このままパリンってかじりたくなります(笑)
このレッド・アポフィライトをゲットできたことが
今回一番の収穫でした!



続いて、こちらも同じお店で購入した
ピンク系のアポフィライト。






このアポフィライトも中々の美品。







真横から見るとこんな感じに。
ルーペで観察したところ
アポフィライト自体は無色透明で
中にサーモンピンクのインクルージョンが
入っているような…?







母岩付きでしたので裏面も。
こちらのアポフィライトも正式名称はないとのこと。
ここ数年、インドでは幾つもの新種の鉱物が
発見されているようですね~。
前回ご紹介したデュモルチェライト入りの水晶も
最近の鉱物ですし。
つくづく鉱物の世界はまだまだ未知数なんですね。

最後に薄紅色のピンクアポフィライトの記事はこちら
→2015年6月10日のブログ参照。


明日はゲーサイト(針鉄鋼)・イン・クォーツと
二色層の美しいアメトリンのタンブルをご紹介したいと思います。





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