名称が変わってから二度目の秋のミネラルマーケットです。
新宿での開催なので、これもある意味
「新宿ショー」と呼ぶべきなのでしょうか?
名称変更前よりはだいぶ原石の割合が増えましたが
それでも宝飾品の方がまだ目立つように感じました。
初日の列は6月や12月のミネラルマーケットに比べれば
やや知名度が低いためそれほどもなく
入場も比較的スムーズでした。
一番驚いたのは、来場者が石に対する知識が深くなっていたこと!
以前は明らかにパワーストーンブームに乗っかった方や
あくまでも物見遊山的な方が多かったのですが
今回、会場内で交わされる会話が驚くほど専門的
初老のご夫婦がお店の方に詳しく石の性質を尋ねていたり
いやもうビックリしました!
石文化もいよいよここまで浸透してきたのか、と。
改めまして、本日からは、今回ゲットした戦利品を
何回かに分けてご紹介していきたいと思います。
最初にご紹介するのはこちら
母岩付きパイライトです。
金色のサイコロ形状が人気で
母岩付きでないものも多数売られていますが
やはりこのタイプが一番天然石らしいですね。
というか、母岩がないとまるで人工物!(笑)。
『母岩付きパイライト』
母岩付きタイプはスペイン産に多いというので
恐らくはこれもスペイン産!?
書籍による詳細は以下の通り。
ギリシア語の火を意味するpyrに由来。
後にラテン語の火打ち石pyritesを経て英語のPyriteなった。
その名称を現在のパイライトとして知られる鉱物に充てたのは、
アメリカ鉱物学者デーナ。
結晶体で産出することが普通で、
立方体や5角12面体に結晶する。
結晶の表面には条線という特徴がある。
12面体のものは過去ブログでもご紹介しました。
(『2015年12月9日』をご参照下さい)
サイズは若干小ぶりです。
幾つか角度を変えて撮影してみました。
購入したのは第二会場。
入場券なしでも入れる第二会場は
新規のお店が多く
掘り出し物が見つかり、お得感満載です!
今回も最後の方で出逢いました。
値段も割と良心的かな?
もう一つがこちら
端正な水晶の結晶を多く扱っているお店で
会場入りして最初に目に留まりました。
サイズは2、3cm
これだけ小さいサイズなのに
見事な群晶にビックリです!
あまり珍しかったので
つい大人買い(笑)。
『rock crystal』
ブラジル トマス・ゴンザガ産
ネットによる詳細は以下の通り。
ブラジルのミナス・ジェライス州
トマス・ゴンザガ産の水晶クラスター。
ブラジルで産出される他の鉱山の水晶の中でも透明度、
輝きがひときわ美しいと言われる水晶。
他の産地のものに比べ、ポイントの細いものが多く、
透明度・クリーンさは、アーカンソー州産の水晶にも引けをとらない。
産出量も少なく、価格も高め傾向に。
どれも水晶の形が極めて端正で
透明度が高いです。
三つの内、左下のものに
わずかに虹色現象が。
(根本部分に二か所ほどレインボー・クォーツが見えます)
ちなみにこちらの水晶
販売用にと考えて購入したものなんです。
あくまでも予定なので
実現するかはわかりません(汗)。
それにしても第三者に石の魅力を伝えるために
購入するのと自分用のコレクションとでは
石に対する見方が180度変わってくるのだな、と
改めて考えさせられました。
自分なら「面白い」や「珍しい」でも
あまり石を知らない方には
「つまらない」になってしまうんですよね~(苦笑)。
これがいわゆる「購入」と「仕入」の違いに
繋がるんでしょうか?
実は上記の母岩付きパイライトも同様の理由で購入しました。
こういった形の珍しいものは一般のお客さんにとって
興味深いのではないかなぁと思ったからです。
(実際はどうかわかりませんが・笑)
他にも、綺麗な色合いの八面体フローライトも購入しました。
一つはフローライト=蛍石に特徴的な
くっきりとした紫
この紫は研磨されるとアメシストともよく間違われます。
残り二つは、私も大好きなブルー系
右下のものは恐らく演色効果があり
照明によっては
ブルーからパープルに見えるんじゃないでしょうか?
左下のものは擦りガラス状のアクアブルーですね。
一部紫のポイントがあります。
どれも甲乙つけがたいほど美品です。
これらを購入したのは白人のやや初老の男性のお店。
ものすごくフレンドリーな方で
お金をお渡しする際
これはこんな石だよ、と英語で!(笑)
説明してくれました。
さすがに色名ぐらいはどうにか聞き取れましたが
内心ではちょっぴり焦りました。
英語、苦手なんですよ~
そしてこの水晶達と一緒に購入した
ブルーグリーンの絵画のような
美しさを持つトルマリンを
明日はご紹介したいと思います。
ぜひともお楽しみに~!