ミレニアム4「蜘蛛の巣を払う女」上・下、今回からはダヴィッド・ラーゲルクランツ作です。もともと「ミレニアム」三部作を考えて小説にしたのはスティーグ・ラーソンでしたが、執筆中に亡くなられました。その遺志を継いでミレニアム4~6までをダヴィッド・ラーゲルクランツが書きあげました。途中で作家が変わるので違和感があるかなと思いましたが、案ずるには及びませんでした。今回は人工知能研究の権威バルデル教授とその息子アウグストが出てきます。アウグストはサヴァン症候群で、アスペルガー症候群などの症状を持ちながらも、一方で突出した「才能の小島(island of talent)」を持っています。事件の解決に一役を担います。「ミレニアム」はいろいろと難しいことが出てきます。今回はサヴァン症候群というのを初めて知りました。言葉を話すのは遅いそうです。アウグストはまだ1度も話したことがありません。絵が天才的に上手で素因数分解が得意など突出した才能があります。リスベットもサヴァン症候群で映像記憶能力があり、ハッカーの中のトップです。身長150cm、体重40kgと小柄ですが、ボクシングで体を鍛えとても俊敏で男性にも負けません。アクション場面が多いので私の好みではありませんが、本で読むのはまだ持ちこたえられます。NSANet(アメリカの最高機密Webサイトです)やダークネット(インターネット上の無法地帯でIPアドレスが割り当てられていません)という言葉も出てきました。
ー諜報機関や大手ソフトウェア企業が、インターネット上でのわれわれの足取りを逐一監視している昨今、やましいところのない人々もまた隠れ家を必要としている。ダークネットはこうして、反体制派、内部告発者、秘密の情報提供者などをかくまう場所にもなったー
リスベットは誰よりもそのことをよく知っています。NSA(アメリカ国家安全保障局)やKGB(ソ連国家保安委員会)、GRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)などが出てきます。スウエーデン警察内部や公安警察内部にもこれらとつながっている人物があり、誰を信じていいのかわかりません。時々日本のことが出てきます。何となくうれしいです。登場人物にもなじんで益々面白くなってきました。
2024-1-24(水) 図書館資料 請求番号:B/949.8/ミー4ー1,ミー4-2
ちょっと不用意な言葉が入れたためだったのでしょうか。
それでもう一度の挑戦ですが、今度はそのコメントではなくてそのいきさつだけ記してみました。
私もそういうことあります。
私の場合は「コメント利用規約に同意する」にチェックを入れ忘れている場合が多いです。
あと「私はロボットではありません」にチェック入れてなかったりします。
時々長いコメントを書いたのに消えるとがっかりします。
パソコンで書く時とスマホで書く時でも違いがありますね。