桜木紫乃作「起終点駅(ターミナル)」を読みました。北海道が舞台の短編集です。6篇収録されています。どの作品も切なくて、いつもの切なさとちょっと違うなと思ったら、どの作品にも「死」が出てきました。孤独で寂しい悲しい暗いが淡々と漂っている感じがします。北海道の気候の厳しさを感じる作品でした。そんな中でも誰かとつながっていて、生活の中から出てきた生の言葉に励まされたり、自分の生きる道をみつけます。前途有望の人生は素晴らしいと思いますが、生まれた環境ですべてを受け入れて地道に生きていく強さに感動しました。
2024-1-23(火) 図書館資料 請求番号:B/913/サク
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