MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

スリー・ビルボード

2018-06-17 21:41:33 | 洋画
6月にアカデミー賞を受賞した2作品がDVDリリースされてるのに
GEOさんには導入されてきません
って言うかこの「スリー・ビルボード」「シェイプ・オブ・ウォーター」の2作品ですけども
GEOさんには導入されないと言うことは、TSUTAYA限定先行なんでしょうね
地元のTSUTAYAが閉店しちゃっているから状況的にこう言った推測するしかないのですが

やっぱり大手で独占先行しちゃうと弊害がでるのは当たり前で
私は個人的にTSUTAYAさんでも独占先行はレンタルしないと言う一人レジスタンスをしてるんで
「シェイプ・オブ・ウォーター」は輸入盤で見ちゃっていましたので
この「スリー・ビルボード」は日本版のBlu-rayを購入しておりまして
レンタルの繋ぎにようやく見る機会を得ました

最初に言っちゃいますと、ラストはぶつット切れて終わります
つまり賛否がある観客にここから先は丸投げしてるんですね
結論は各自で・・・って言う私の一番好きな終わらせ方
そこまでに映像的にはすべてをあなすところなく我々に考察刷るための情報はすべて与えてくれてる親切な映画でもあります。

日本では道路脇ではなく新幹線の車窓から見る巨大看板
アメリカですから街道脇に立ってる巨大看板
ミズーリ州の田舎町エビングの、寂れた道路脇に立つ3枚の古びたというか捨てっからしにされてる立て看板に、
地元警察への辛辣な抗議メッセージが・・・
これはその看板近くに住むミルドレッドがレイプ後焼殺された娘の捜査が進展しないことで
警察署長に出したメッセージだったのだが

その看板は南部特有の保守的かつ人種差別的な小さな町を騒動にまき込むには十分だった
人格者である警察署長にウディ・ハレルンセン
差別主義の警官にサム・ロックウエル
被害者の母親で広告主にフランシス・マクドーマント
この三人が織りなす三者三様の人生模様が交差するときに何が起きるのか

淡々と日常が綴られて行くもののガンである署長は自殺するンですね
母は町中から村八分にされるものの、実は娘のレイプは自分が躾の一環としてクルマを貸さんかったのが原因と悔やんでおり
人種差別的な警官は常に暴力的で高圧であるのだが

警察にくしで放火してしまう母親とか
その放火で大火傷する高権警官とか
署長の遺書によって人生を見直すことになって・・・

ラストは恩讐を越えて人種差別的な警官と被害者の母が被疑者候補であるものの
DNAが合致せずアリバイのある人物を法で裁けぬなら殺しに行くしか・・・
ここで映画はプツンと終わるんですね

母親の心理は十分に分かるし
保守的な町の人々の集団心理も分かる
だけに見てると切なくなる映画ですが、
高圧人権無視の警官が署長の遺書に自分の中のなにかが変わってしまうのも分かる
その重要なシーンは自分が入院させた人物からの暖かい接し方だったんですねぇ

2017年製作、アメリカ・イギリス合作映画
マーティン・マクドナー製作・脚本・監督作品
出演:フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、アビー・コーニッシュ、ジョン・ホークス、ピーター・ディンクレイジ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ルーカス・ヘッジズ、ケリー・コンドン、ダレル・ブリット=ギブソン
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番格ロック

2018-06-17 18:09:24 | 邦画
一日1本エロチック作品を見ていく企画
今日の一本は何にしようかって悩んでいたのですよ・・・
ところが突然の地震、群馬で震度5弱だとかでしたが
なんでしょうか最初のドンッってのが大きかったようで
DVDの山が崩れて・・・その中から東映チャンネルで録画してあったものの中から
この作品を整理中に見つけた

そうタイトルは「番格ロック」ようやっと見つけた、それもうそみたいな状況で
嬉しかったなぁ
キャロルの肖像権問題で一旦決まったソフト発売も、上映も、放映もNGになり
ただでさえカルトな映画が超カルトになっていて貴重な録画です・・・
ってまだ地上デジタル放送になる前のOAだったんですね録画サイズが4:3のTVサイズの
ヴィスタサイズでしたが

二本立て併映用のBムービーとして東映さんにはピンキー映画の代名詞とも言える
池玲子、杉本美樹主演の"女番長シリーズ"がありますが
"女番長シリーズ"は東映京都で作られてるポルノチックな映画ですが、
その基本シノップスは"不良番長シリーズ"同様東映十八番のヤクザ映画ですが

この映画は東映大泉の作品です、一応スケバン映画ではあるけど
どっか京都製作の"女番長シリーズ"とはどこか異なる匂いの作品でした

主役の山内えみ子さんはキャラとしてはそんなにしゃべらず
顔や目のアップが多く、目力で芝居してるんってのは敵対する、柴田鋭子と
所謂女ではありますが"俺の目を見ろ何にも言うな"って言うような基本的にこれまたヤクザ映画なんですねぇ
タイマン勝負はすれども心と心が通いあってるって
やっぱそこいらが東映映画、京都だろうが東京だろうが東映カラーは変わらんし

山内えみ子のカレシのチンピラヤクザに誠直也、若いねぇ、時代だねぇ
その兄貴分には鹿内タカシ

赤羽や池袋の街頭ロケはゲリラですねぇ、一般の歩行者で気づいてる人が結構後ろを何度も振り返ってる
スケバンがシネスコ画面フルに横一線に闊歩するシーンにキャロルのロックがかぶるタイトル&クレジット画面
普通こう言った女番長映画だと歌謡曲というか演歌なんでしょうけど
なぜかキャロルの曲調が素晴らしく似合うなぁこの映画には

やっぱ昔の映画だから、全く台詞の説明もなくラストのカタルシスに行ちゃってるけど
そこに至るプロセスはちゃんと観客にはプロットとして映像でちゃんと提供してくれてるから
カタルシスとしてちゃんと機能してるんですね
しかし、山内えみ子さんっておっぱい結構なボリュームったんですねぇ
「ネオンくらげ」とか昔見てるけどこんだけの見事なおっぱいの大きい人だと思ってもいなかった

1973年製作、日本映画、東映作品
内藤誠監督作品
出演:山内えみこ、誠直也、鹿内タカシ、ボルネオ・マヤ、山谷初男、初井言栄、片山由美子、小林千枝、室田日出男、三重街恒三、絵沢萠子、小松方正、柴田鋭子、キャロル
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