クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

ヴァイオリン・リサイタル

2018-09-27 | 日記

フランス駐在時代の友人に招待券を頂きまして、

先日、西川豪さんのヴァイオリンリサイタルを

鑑賞して来ました。

上野にある東京文化会館小ホールにて。

こちらのホールには何度か足を運んだことがあり

ますが、ホールロビーまでの幅を広く取った緩や

かなカーブのスロープや、そこから見えるガラス

張りのレストランなど余裕ある空間の作りがとて

も好きです。

小ホールの扇型に広がったゆったりとした席の配

置も、舞台後方のシルバーの屏風も、モダンな石

のオブジェも、硬質な感じがなんだかとても好き

です。





この日は、ヴァイオリニストとピアニストがしっ

かり見える6列目左寄りの席で聴くことができま

した。





このお写真よりも、実際には柔らかな表情の好男

子だと思います。


曲目も良いです。

バッハ、ベートーヴェン、フランクという、全く

違う時代の作曲家の作品。





楽器は、今回のリサイタルのために特別貸与され

たストラディバリウスだそうです。

フランクのソナタもあるので、音色が楽しみだな

と思っていたのですが、期間限定の貸与だからな

のでしょうか、その楽器が本来持っている音がま

だ完全に出ていないような印象でした。

きっともっと時間があって、この楽器に馴染んで

いれば、さらに良い音が響いたんだろうなと思い

ました。

アンコールは3曲だったのですが、身を乗り出さ

んばかりに驚いてしまった私。

十八番の曲を選ばれたのだと思うのですが、それ

が良かったのだと思います。

超絶技巧曲だったりしたにもかかわらず、むしろ

肩の力が抜けたのか、とても生き生きとした、そ

れでいて艶のある音が鳴っていました。

アンコールでご本人も楽器も本領発揮をされた、

そんな感じがしました。