A whiSper Of memOrieS

☬Murmure de mémoire☬

Koto-5

2020-03-10 | Tokyo
為政者やステークホルダーにとっての「八方ふさがり」とはなにか。/①私たちは、巨大な利権確保のため、オリンピックは是が非でも開催したい。だが、WHOのテドロス事務局長が、新型コロナウイルスのパンデミックを宣言した。その翌日に、トランプ大統領までもがオリンピック延期を進言。雲行きが怪しくなってきた。 ②今後、日本でもPCR検査が本格化されるはずなのだが、日本がパンデミック状態にあると見做されれば、IOCもオリンピック中止、延期へと舵を切らざるを得ない。参ったな。 ③オリンピックを死んでも開催したいと思う私たちにとっては、国内の感染者数はできるだけ矮小化し、IOCをなだめすかしたい。そして、今後も国内感染者の総数はできるだけ曖昧にして、「日本はパンデミックになっていないし、これからもならない」と強弁し、日本は安全だという印象を与えたい。ただ、ワクチン開発には一年間もの時間がかかるということ、また、日本は中国のように都市封鎖をするわけにもいかない等の事情からも、コロナの影響は長期化する恐れがある。困ったな。 ④マスコミにはできるだけ騒いでほしくない。国内メディアには圧力がある程度、有効だが、海外メディアは言うことを聞かない。日本語メディアを見ているのは基本的に日本人だけだ。WHOもIOCもあくまで英字メディアを主たる情報源とする。日本のメディアも英字ニュースを配信してはいるが、ニュースの数でも影響力でも海外大手メディアには見劣りする。そもそもオリンピックは国際イベントであり、日本の意向だけが通る話ではない。グローバル化した時代に、コロナとオリンピックが不遇にもドッキングしてしまったため、世界の感染国の中でも日本のコロナは特殊な国際問題になってしまった。今後とも、「オリンピックを予定通り開催する」と言えば言うほど、ますます国際問題として大きく取り上げられていくことになる。このような状況下で、コロナ感染への過小評価や隠蔽体質は、海外メディアの日本への疑念を深め、逆効果だ。また、内向き志向も島国根性もアダにしかならない。ネトウヨの得意な「気に食わないならとっとと日本から出ていけ」式に、「気に食わないなら日本に来るな、ガイジン」なんて言っても、オリンピック中止を応援していることにしかならない。矛盾してないか?参加国が少ないオリンピックなんて開催の意味はないし、それならば競技ごとに日本か別の国で大会をやれば済む話だ。ただ、それさえも当分は自粛されるだろうが。 ⑤ネットでは実際の感染者の「語り」が増えている。また、身近に感染者が出てくれば、庶民からの突き上げがいよいよ強まり、PCR検査の実施を拡大せざるを得ない。 ⑥国民とマスコミの健忘症に大いに期待を寄せながら、オリンピックを開催して、自分の手柄とし、モリカケ桜疑惑に対する追及を糊塗し、もみ消すつもりだったが、赤信号が灯りそうだ。 ⑦法的観点からも抜かりなくもみ消すために、自分の手足となる人間を検事総長の座に据えようと工作してきた。その至上命令を実現するために、一蓮托生大臣も予算委員会で支離滅裂な答弁をすることも辞さなかった。NHKも臭い物には蓋と、政権に不利な報道はできるだけ控えることで協力を続けてくれた。 ⑧しかし、すでに広島地検が「反旗を翻した」ように、検察内で「検察の独立性」に対する危機感が募っているという。怖くて仕方がない。/オリンピックについては、こちらがいくらWHOやIOCに金をつぎ込んだところで、米国をはじめ世界各国の参加の意向があっての話なので、思い通りにはいかない。コロナ+オリンピック中止・延期によって、アベノミクスも沈没間近で、日本は大不況に陥るだろうが、むしろ⑧のほうが怖いぜよ。
コメント    この記事についてブログを書く
« Urayasu-373 | トップ | Warabi-11 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。