A whiSper Of memOrieS

☬Murmure de mémoire☬

Urayasu-587

2024-07-30 | Urayasu
東京新聞2024年7月28日(日)の記事、田中優子氏の「読書という扉」を読む。|

現代では本を燃やさずとも、SNSやYoutubeをポピュリズムを煽りながらうまく駆使することができれば、焚書坑儒や華氏451の世界がマイルドな形で実現されてしまう。|
多くの人が本よりもネットのほうに心をつかまれ、答えを求めてしまうので、なおさら「効果的」だ。携帯には高いお金を掛けられても、本だと2千円でも高いと思ってしまうような人が増えており、本の扉は自ずと閉じられてしまう。活字離れといえばそうだが、要は長考離れ。|
仕事の効率を上げ、過労を抑制するために、時短やタイパを考えることの必要性は理解できるが、「ビジネスシーンだけでなくライフハックとしても役に立つ!」というのは、物事に対する短考、短慮、拙速な判断につながりかねない。「複雑なことを考えんの面倒くさっ」「批判なんてもっと面倒くさっ」は、それこそ壺団体や裏金自由党の思う壺。つまり、「無知従順礼賛。無関心無抵抗大歓迎。」|

策士は策に溺れるどころか、粘り強く策を練り続ける。|
担当大臣がBBCに向けて、「マイナカードは強制ではありません」とのこと。「当初からそうでしたよね!再度の周知、了解しました。まさか法螺ではないですよね。その発言を受けて、私は今後とも安心してマイナカードもマイナ保険証も取得しませんので、未取得者に不便が及ぶようなことは一切しないでください。あと、権力を濫用して病院やクリニック、調剤薬局などにじりじりと圧を掛けるのもやめてくださいね。現場もたいへん混乱&迷惑してますんで。」|

言ってることとは裏腹に、強引なやり口はあたかも戦時中なので、最低でもそれと同レベルかその一段上の発想をしないと策にハマり、こっちはただただやられる一方。|

ものを考えるときは、軽薄短小や軽佻浮薄よりも重厚長大でありたい。|
時間をかけて「読む」ことがSNSに踊らされず、自分なりに時代を読むことにつながる。|

生成AIを丸写しする人が増えてる、ってほんとかい?…もしそうであれば、自分の眼で見て、自分の言葉でしっかり書くことが益々際立ってくるということ。|
考えるのは簡単。「書く」ことが大事。書くことで浅慮が深慮に変化していく(確率が高まる)。|

文庫の小さな丘|

BGB:『マイナ保険証の罠』(荻原博子著、文春新書、2023年)➣迂闊にも未読だった!これから読みます。|

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