眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

音色

2009-04-04 | 
情緒不安定な部屋では
 沈黙は鋭利な切れ味だけれども
かと云って
 音楽はかえって邪魔をする

  自分の音に耐えられなくって
   大切な楽器を
    ギターケースに押し込んだ

この気持ちには
  いつか迷い込んだ気がして

いつもは嫌いな
 人の話し声や
  無造作な笑いを欲す
辿り着く理想の音というのは
 日常の中に蔓延する
喧騒やささやきや優しい会話の幾つか

  作り上げた声では
   唄は歌えない
  
過敏になりすぎた感覚の下で
 当たり前だと想っていた毎日が
  どれほど当たり前ではなかったのかを
   痛いほどに思い知らされる

いくら指先を整えても
  出せる音色が哀しい音だけだとするならば
   それはそれでなんとも云いがたい

下らないゴシップに笑う
 そんな時間

    ガラスの割れる音を
     いくら取り繕って 「芸術だ」
      なんて気取ってみても

    あのコメディアンの
     摩訶不思議なユーモアには及ばないね

どちらが
 こころを柔らかくするのだろうか?


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする