多頭飼い記事『その1』で書いた理由で3頭目(マロ)を迎えたのは、コロ8歳8ヶ月、クロ7歳の時だ。3頭目を迎えるにあたり、一番心配していたのはクロのことだった。 クロは甘えん坊で超ヤキモチやきだったから。 なので、マロが来てもいきなり会わせず、初めは廊下からマロを見せ、そのあと1の柵をはずして2の方で対面させるようにした。
マロが来た日の夜、廊下から様子をうかがう先住犬たち。
クロはとにかく飼い主ベッタリで、家の中でも飼い主のいるところについて歩くような子だったが、名前を呼んでも2階から降りてこなくなった。マロを触ったあとの手からはオヤツも受け取らなくなった。座っていると膝に跳び乗ってきたりしていたのに、抱こうとしてもスルリと逃げるようになった。
下の部屋に連れてきても、背を向けションボリと寝てばかり。
コロはというと、マロはキュンキュンよく鳴く子だったため、下から聞こえてくる声に不安になるのかシッポを下げてパタパタ走り回るので、2日目にして近くで会わせてみることにした。
柵ごしに対面。 声の正体がわかったからか、シッポが上がった。
その後、クロも柵ごしで会わせてみるが、目が怒っている。
でも、パパが「クロは優しいお姉ちゃんだな~。イイコだな~」とマロの前でナデナデしまくる。これを何日かすることで、少し落ち着いてきた。
早く慣れてほしくて、少しずつ会わせる時間を作ってきたが、当時のマロは『超ハイパーまろっしー』と呼んでいたほどの元気ッコ。跳ね回るマロが鬱陶しいクロ。マロは遊びながらも、上の子たちにどんどん向かっていっていた。(マロが来て3週間半後くらいの動画→【こちら】)
下の子が来たというだけでもストレスになっていたクロに、元気すぎるマロは本当に苦手な存在だった。なのに、少しでも早く仲良くなってほしいと一緒にいる時間をなるべく作ろうとしていたのが、ますますクロには良くなかった。マロが来て3ヶ月くらいたった頃、クロがご飯を食べなくなったり、歯ぎしりをするようになったり、遊んでいても座り込んだりするようになったので獣医さんに連れて行くと、ストレスでリンパ球が減少していると言われた。
クロのストレス軽減のため、一緒にお散歩に行くとき以外は、しばらくあまり会わせないようにした。 マロは大きくなってくると共に、元気というだけでなく、興奮しやすく激しい部分が強くなっていく。 クロはその後も血便が出たり、マロが来て半年後くらいには血の混じった嘔吐をし、ストレス性胃炎と言われることになった。 マロを迎えるまでは笑顔いっぱいのクロだったのに、笑顔を見せることが少なくなり、おとなしくなっていった。