前回は仲良しぴったんこ写真をアップしたが、もともとクロを迎えたのは、一緒にお散歩をして、コロにもお外は怖い場所ではなく楽しいと経験させてあげたかったため。 ここ1~2年のうちにブログを見に来てくださった方は、お外が怖いと言っても、お散歩も旅行もできてるんじゃない?と思われているかも…。 が、実際になんとかお散歩に行けるようになったのは、コロが7歳半になった頃からだった。
いつもピッタリ寄り添うようにしていたふたりだったが、お散歩に関しては別。いくら仲良しの仲間ができたからと言って、一年間ほとんどお散歩できていなかったコロが、いきなりお散歩に行けるようになるなんてことあり得なかった。クロはお外が大好きだったが、コロは相変わらずリードを見るとシートに走りお仕事をすませ、お散歩拒否の態度を崩さなかった。
それでもなんとか近所のほんの短い距離をクロと一緒にたまにお散歩することと、車で広い公園まで連れて行って公園内を歩くようになっていった。近所のお散歩と言っても、コロ連れの場合は往復で10分程度。交差点を怖がるため、そちらには絶対に行こうとしなくて、家のすぐ近くを一周するだけというそんな日が何年も続いた。 (07年10月 トラックの音に驚いたコロがパニックになり首輪が抜け逃走。 やっとの思いで捕まえ、抱きながら落ち着かせたところ。写真を撮っていないで首輪をつけるのが先だと思うが、そうしていないところを見ると、私自身コロが逃走したことで思考回路が止まっていたのかも)
ランには時々連れて行っていたのだが、ある日、ランにあったプールで突然スイスイ泳ぎだしたことでお水好きとわかり、海に連れて行くようになった。真冬でも、海に連れて行けば泳いでしまうくらい、そこでのコロは本当に楽しそうだった。(08年2月の海。 冷たい水の中に平気で入っていくコロ)
しかし、お外でのコロのビビリ方はいつまでたっても相当なもので、シッポは足の間にかくしてしまい、ブルブル震え、後を振り返りつつの完全な挙動不審。ブログでも2~3回書いたことがあるが、たまたま出会った人から、ビビリながら歩くコロに「柴犬として失格。ろくな犬じゃない。捨てて飼い直した方がいい」とまで言われたほどだった。 コロがそんな言われ方をしてしまうのは、無理につれて歩く私の責任であり、コロに申し訳なかった。お散歩することに慣れず、外にいること自体怖がりまくるコロを、どうして無理に外に連れ出すんだろう、この子は家の中だけが安心できる場所なんだから、お散歩できなくたっていいじゃないかと苦しくなった。でも、ブログを続けていたことで励ましのコメントをいただいたりしたことが、私の希望の光だった。 (08年7月 柴犬失格と言われた日の写真。はじめはシッポを上げて歩いていたが、前から自転車に乗ったおじさんの姿が見え、その自転車が近づいてきたら怖くてブルブルになったところで↑の言葉を言われた)
お留守番させた方がいいのか迷いながらも、車で公園まで連れて行き、公園内をお散歩する日は何年も続いた。 人のいない静かなところなら楽しそうに歩けることも少しずつ増えていたので、希望の光を捨てることができなかったのだ。 花を育てることが好きだった義母だが、亡くなったあとに花壇のお世話が大変だったこともあり、花壇をなくして芝生の庭にして、そこにコロを出した。 カートに乗せることで、人のいるところにも少しずつ連れて行くようにしてみた。精神安定剤の薬をいただいたり(薬は副作用→【こちら】がでてしまい中止)、トレーナーさんに見に来ていただいたり、様々なことをしてきた。(09年、ドッグトレーナーさんに来ていただき、庭でコロの様子を見てもらうことになったが、人も怖いのでびびって離れている。オマケで庭に出てきたクロは大喜びで近くに行っていたが)
コロに転機が来たのは、12年の夏だった。それまでのコロは、車で40分くらの海までは頑張って車に乗っていたが、それ以上の時間の移動は無理らしく、40分くらいを過ぎるとクレートの中でヒンヒンキャンキャン騒ぎ出していた。が、ブログのお友達が川で楽しそうに泳いでいたのを見て、どうしてもコロにも遊ばせたかった。自宅からだと1時間半。コロが車で我慢できる時間を超えていたが、思い切って連れて行くことにした。どうなることかと心配したが、ここがコロが大好きな場所となって、その後何度か出かけたし、その頃から急に、交差点も渡るようになって一気にお散歩距離が伸び、車で公園に連れて行かなくても歩ける犬になっていった。それはなんと、コロが7歳半になった頃だった。 (12年7月 川でスイスイ泳ぐ)
クロを迎えたことでコロがお散歩に行けるようになったかというと、全くそうではない。 でも、たぶんコロだけだったら、車で公園に連れて行くようなこともしなかっただろうし、コロもひとりだったら静かな公園でも心細かったかも。そう思うと、やはりクロを迎えたことは正解だった気がする。お散歩に行けるようになった今でも、苦手な音が聞こえればパニックになることもあるが、それでも長距離散歩までできるようになるなんて感慨深い。人の少ない平日に、人の来なさそうな場所や時間を探しては、毎日車に乗せていろんなところに行っていた数年間はなつかしい想い出。 (10年7月)
お散歩できるようになればそれだけでいい、一緒に旅行なんて夢のまた夢と思っていたのに、13年の秋、当時想像もしていなかったワンズとのお泊まり旅行(福井県)が実現した。
そしてマロを迎えたあと、14年6月には知多半島~渥美半島までフェリーにも乗って、3ワンでのお泊まり旅行(愛知県)。 三重にも泊まりで行ったなぁ。
今年の3月には、やっとお散歩が解禁になったばかりのチャロを連れ、4ワンでのお泊まり旅行へ。(初旅行の時と同じ福井)
4頭連れ旅行では、SAなどで車からワンズを下ろすときなどは危険がともなうし(持つリードの数が多いのでうっかり放れてしまいそうだから)、もし雨だったらみんなびしょ濡れで車の中もドロンコになりそうだし、ウン○もたくさんになるから、それを入れておくための大きめのフタつきの缶もいるし、当然荷物はいっぱいになるしとなかなか大変だが、それでもみんなで出かけられるのは楽しい。 夏は暑くて行けないが、秋になったら、またみんなで出かけたい。
さて、次回はいよいよ激動の三頭飼いの記事です。
台風11号が近づいてきています。 大型で速度の遅い台風とのこと。 どうか被害が出ませんように。外出される皆様は十分お気を付けください。私は出かける用事があったのですが、今日は中止にしました。