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SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

[Report]第20回ツアー・オブ・ジャパン2017 第3ステージいなべ 入部正太朗が23位 チームは落車やリタイヤにも見舞われる

2017年05月23日 | レースリポート・動画

第20回ツアー・オブ・ジャパン2017(UCI2.1)第3ステージいなべ

5/23(火)9:20
阿下喜駅前→下野尻交差点→いなべ市梅林公園周回コース
< 8.6㎞ + 14.8㎞ x 8周 = 127㎞>
獲得標高 = 1,650m

出場選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・西村大輝・横山航太・水谷翔

国内最高峰のステージレース「NTN presents 第20回 ツアー・オブ・ジャパン」、5月23日(火)の第3ステージいなべは今年が3回目の開催。三重県北部のいなべ市に設定された15.2kmの周回コースを8周する127kmが、戦いの舞台となる。フィニッシュラインから約1㎞続く山岳賞の上りは、最大勾配17%の激坂。さらに今年からフィニッシュ手前のコースレイアウトが変更され、上り区間がさらに厳しくなった。

シマノレーシングは強力な海外勢に遅れることなく総合順位をキープしつつ、さらにステージ上位を目指して戦いに臨んだ。

この日も3日連続の好天に恵まれ、昨年を2000人上回る22,000人のファンが集まった。三岐鉄道北勢線の終着駅である阿下喜(あげき)駅からセレモニーランがスタート。レース序盤はアタック合戦が展開され、1周目にシマノレーシングの入部正太朗を含む20人の逃げが集団から抜け出す。


▲水谷の無線を確認する入部キャプテン&野寺監督

しかし、この逃げ集団に追いつこうと飛び出した横山航太が他の選手と接触して落車。右腰などを負傷するが、その後も集団にくらいついて走り続けた。

2周目、逃げの20人からダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、クリス・ハーパー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)、フィリップ・マーモス(チーム・ダウナー・D&DQ・アーコン)の3人が新たに飛び出す。入部ら残りのメンバーはメイン集団に戻り、逃げの3人は残り4周時点で最大4分18秒のリードを築いた。

この日も厳しい暑さが選手たちを苦しめる中、シマノレーシングはさらなるトラブルに襲われた。4周目に西村大輝が他の選手に巻き込まれて落車。一度は集団に復帰するも、落車の影響で変速機にトラブルが発生。ここは大久保メカが迅速に処置し、再び集団に追いついた。しかし、さらに災難は続き、ラスト1周に入るところで今度はパンクに見舞われ、最終的に西村は5分遅れでのフィニッシュとなった。


▲クラッシュした西村はバイクにもダメージを負いストップを余儀なくされたが、大久保メカの的確な処置にロスを最小限におさめた。

また、調子が上がっていなかったチーム最年少の水谷翔は序盤から遅れ、最後はリタイアとなった。

一方、終盤に入ると逃げ集団の3人はバラバラとなり、最終周の上りで全員吸収される。ここで昨年の個人総合優勝者のオスカル・プジョル(チーム右京)がアタックするとリーダージャージを着るマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が反応。さらには先ほどまで逃げていたモニエがアタックして独走するが、ラスト5kmまでにはすべて吸収され集団でのフィニッシュへ。ここでチームメイトの窪木一茂のアシストで先頭に出たカノラが、テクニカルな上りスプリントを制しステージ2連勝でリーダージャージをキープした。

2位にはルーカス・セバスチャン・アエド(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)、3位にはジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)と好調な海外勢が上位を占めた。


▲ステージ連覇を成し遂げたマルコ・カノラ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)


▲序盤のクラッシュで負傷した横山だが気迫の走りでメイン集団でゴールした

 

シマノレーシングの中でトップの入部は、23位でフィニッシュ。最後は集団がわずかに割れたため、8秒のタイム差がついた。序盤で落車した横山、そして湊諒も入部と同じ集団でゴールし、タイムロスを最小限に留めた。

明日24日の第4ステージ美濃は、例年集団スプリントで決着するコース。シマノレーシングはリタイヤや負傷者が出て厳しい状況となるが、その中で最大限の戦いを見せにいく。

■コメント
入部正太朗
「上りはきつくて、外国人選手と比べて力が劣っていると感じたが、位置取りや立ち回りでエコで上れた周もあって、うまく(集団に)残れた。大きく遅れなかったので、先にはつながったと思う」


▲ゴールする入部キャプテン


▲調子が上がらず序盤から苦んだ木村圭祐であったが、最小限のロスに留めた


▲傘で日差しを遮りクールダウンする湊諒もメイン集団でゴール


▲鳴島マッサーの手当を受ける横山、この後ドクターの診断を受け1針縫う事に。レース続行に向け問題ないとの事。

■リザルト
第3ステージいなべ 127km
<ステージ順位>
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)3時間11分54秒
2 ルーカス・セバスチャン・アエド(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)ST
3 ジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)ST
4 ロビー・ハッカー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+02秒
5 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+02秒
6 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)+02秒
7 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)+02秒
8 土井雪広(マトリックスパワータグ)+02秒
9 オスカル・プジョル・ムニョス(チーム右京)+02秒
10 ホセ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+02秒

23 入部正太朗(シマノレーシング)+08秒
31 横山航太(シマノレーシング)+08秒
35 湊諒(シマノレーシング)+08秒
40 木村圭佑(シマノレーシング)+21秒
68 西村大輝(シマノレーシング)+5分00秒
DNF 水谷翔(シマノレーシング)

<個人総合順位 第3ステージ終了時点>
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)5時間59分09秒
2 ジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)+15秒
3 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)+27秒
4 ルーカス・セバスチャン・アエド(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)+27秒
5 オスカル・プジョル・ムニョス(チーム右京)+30秒
6 ネイサン・アール(チーム右京)+30秒
7 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+30秒
8 ロビー・ハッカー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+30秒
9 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+31秒
10 イヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+33秒

15 入部正太朗(シマノレーシング)+37秒
26 横山航太(シマノレーシング)+45秒
34 湊諒(シマノレーシング)+51秒
40 木村圭佑(シマノレーシング)+1分02秒
52 西村大輝(シマノレーシング)+5分46秒

https://youtu.be/9U4wMz13oxM

Photo&Text&Movie : Mitsuishi (OCN)

 


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