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SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

[Photo]ツアー・オブ・ジャパン2017

2017年05月29日 | レースリポート・動画

photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/

 

 


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[Report]第20回ツアー・オブ・ジャパン2017 第8ステージ東京 入部正太朗が力走で4位

2017年05月29日 | レースリポート・動画

[Report]第20回ツアー・オブ・ジャパン2017 第8ステージ東京 入部正太朗が力走で4位

第20回ツアー・オブ・ジャパン2017(UCI2.1)第8ステージ東京
5/28(日)11:00
日比谷シティ前→大井埠頭周回コース
+
獲得標高 = 100m

出場選手:入部正太朗・湊諒・西村大輝・横山航太

日本最大のステージレース「NTNプレゼンツ 第20回ツアー・オブ・ジャパン」。大阪・堺からスタートしたレースも、1週間の熱戦を経て5月28日(日)、ついに最終日の第8ステージ東京を迎えた。コースは、東京・日比谷公園からスタートし、大井ふ頭の7.0㎞の周回コースを14周する計112.7km。平坦なスプリンター向けのステージだが、昨年シマノレーシングのキャプテン入部正太朗が逃げ切って4位に入ったように、逃げ切りの可能性も捨てきれない。

この日も青空と初夏の陽気に恵まれた。スタート地点の日比谷公園には朝から多くの観客が訪れ、最終ステージを前にする選手たちとの触れ合いを楽しんだ。会場には大井ふ頭も含めて11万2000人の観客を集めた。

前日、木村圭佑がリタイヤして4人になったシマノレーシングだが、この東京では少人数の逃げ切りでの勝負、また集団が最後にまとまった場合は横山航太でのスプリント勝負に臨む作戦。さらに入部正太朗、湊諒の総合順位を上げるチャンスも狙っていく。

正式スタートが切られるとすぐにアタック合戦となり、大井ふ頭周回コースに入ってからも総合逆転やジャンプアップ、ステージ優勝を狙うチームなどが激しいアタックを繰り広げる。

シマノレーシングも4選手が代わる代わるアタックを繰り返し、一時は20人ほどの逃げ集団に入部が潜り込んだが、この動きは吸収された。

ようやく残り8周で13人のアタックが決まり、入部が再びこの中に入る。他にも総合上位につけるホセ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル(タブリーズ・シャハルダリ)、山岳賞の初山翔(ブリヂストンアンカー)など強力なメンバーがそろった。


▲入部正太朗は重要な逃げには常に入った。この日逃げ切ることとなる13名のグループでも攻めの姿勢を崩さない

逃げ集団は2人が集団に戻って11人となったが、ハイペースで先頭交代を繰り返し、タイム差は残り5周で最大2分45秒まで広がる。その中で、入部は残り3周の中間スプリントをトップ通過し、ボーナスタイム3秒を奪い取る。

メイン集団はチーム右京がコントロール、さらに愛三工業、ユナイテッドヘルスケアなどもけん引に加わり、タイム差は徐々に縮まっていく。シマノレーシングは入部が捕まった場合に備えて、湊諒、西村大輝の2人が横山航太を連れて集団内でトレインを形成し、スプリントに備える。

最終ラップ、タイム差がどんどんと縮まっていく中、残り1㎞で逃げ集団からヨン・イラストルサ(バーレーン・メリダ)がアタック。阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が反応するも、他の選手がわずかに様子見したすきにギャップが開く。この差が決定的になり、最後はイラストルサが阿部を抑えて、ステージ優勝を勝ち取った。


▲最終ステージ優勝はヨン・イラストルサ選手(バーレーン・メリダ)

入部はこの2人を必死に追いかけたが、わずかに届かず。メイン集団の選手がすぐ背後まで迫りくる中、UCIポイントがかかったステージ3位争いのスプリントで大久保陣(ブリヂストンアンカー)に敗れ、昨年に続く4位となった。

8日間、総レース距離743.75kmのツアー・オブ・ジャパンは、これにて閉幕。総合優勝は、2日前の富士山で首位に立ったオスカル・プジョル(チーム右京)が、2連覇を飾っている。

入部は、中間スプリントのボーナスタイムと他の選手の未出走により、総合順位を2つ上げ21位に。湊も1つ上がり、UCIポイント獲得圏内の25位に浮上した。横山、西村の2人も落車でのケガを乗り越えて完走を果たした。

シマノレーシングは、目標のひとつであった複数選手をUCIポイント獲得圏内に送り込むことに成功。その一方で、世界とはまだ差があることをあらためて学び、さらなる成長を目指して次なる戦いに挑戦していく。


▲総合優勝はオスカル プジョル選手(チームUKYO)が連覇を達成

■コメント
入部正太朗
「うまく逃げに乗ることができて、メンバーもすごく多くて、去年と同じく逃げ切るもあるかなと望みをかけて走った。最後、逃げ切りが見えてきて、逃げのメンバーの中でもけん制や心理戦が始まって、その中で2人うまく抜け出されてしまった。後ろでUCIポイント圏内であるステージ3位を狙ってスプリントしたが、2年連続4位という結果に終わってしまった」

▲4位でゴールする入部正太朗



▲逃げ集団に入った入部がチームカーから補給を受ける

※完走全選手のコメントは動画をチェック

■リザルト
第8ステージ東京 112.7km
<ステージ順位>
1 ヨン・イラストルサ(バーレーン・メリダ)2時間14分47秒
2 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)st
3 大久保陣(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+05秒
4 入部正太朗(シマノレーシング)+05秒
5 アレクサンダー・クスタース(チーム・ダウナー・D&DQ・アーコン)+05秒
6 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)+05秒
7 シモン・サジノック(アタッキ・チーム・グスト)+05秒
8 中根 英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+05秒
9 ホセ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+05秒
10 ショーン・レイク(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+05秒

24 横山航太(シマノレーシング)+05秒
49 西村大輝(シマノレーシング)+17秒
51 湊諒(シマノレーシング)+17秒

<個人総合成績>
1 オスカル・プジョル(チーム右京)19時間00分52秒
2 ネイサン・アール(チーム右京)+1分40秒
3 ハミッド・ポルハーシェミー(タブリーズ・シャハルダリ・チーム)+1分42秒
4 ホセ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+2分22秒
5 ラックラン・ノリス(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)+2分46秒
6 ティモシー・ロー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+2分56秒
7 ドメン・ノヴァク(バーレーン・メリダ)+3分07秒
8 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+3分12秒
9 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル(タブリーズ・シャハルダリ・チーム)+3分17秒
10 イヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+3分21秒

21 入部正太朗(シマノレーシング)+12分00秒
25 湊諒(シマノレーシング)+17分36秒
45 横山航太(シマノレーシング)+39分25秒
53 西村大輝(シマノレーシング)+49分13秒

<個人総合新人賞>
1 ドメン・ノヴァク(バーレーン・メリダ)19時間03分59秒
4 湊諒(シマノレーシング)+8分12秒
12 横山航太(シマノレーシング)+36分18秒
17 西村大輝(シマノレーシング)+46分06秒

<個人総合ポイント賞>
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)119点
15 入部正太朗(シマノレーシング)23点
39 横山航太(シマノレーシング)7点

<個人総合山岳賞>
1 初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)41点
13 入部正太朗(シマノレーシング)5点

<チーム総合成績>
1 チーム右京 57時間07分27秒
10 シマノレーシング + 1時間00分59秒


 

 

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