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SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

[Report]第20回ツアー・オブ・ジャパン2017 第5ステージ南信州 入部正太朗、木村圭佑が逃げてチャンスを狙う

2017年05月25日 | レースリポート・動画

第20回ツアー・オブ・ジャパン2017(UCI2.1)第5ステージ南信州
5/25(木)9:15
飯田駅→下久堅周回コース→松尾総合運動場前
(12.2km x 10laps+1.6㎞=123.6km)
獲得標高 = 2,580m

出場選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・西村大輝・横山航太

国内最高峰のステージレース「NTN presents 第20回 ツアー・オブ・ジャパン」、後半戦に突入する5月25日(木)は第5ステージ南信州。コースは1周12.2kmを10周し、さらにフィニッシュまでの1.6kmを走る123.6km。標高561mの山岳ポイントまでは10%を超える急坂を駆け上がり、さらに名物TOJコーナーなどテクニカルな区間も多い難コースである。

シマノレーシングは、総合15位につけるキャプテン入部正太朗らがタイム差を失わないことを前提に、積極的に攻めに行く。朝から雨がしとしと降り続ける中、選手たちはウェアを重ね着したり、タイヤの空気圧を落としたりと準備してスタートラインに並んだ。

飯田駅前からパレードスタートし、周回コースに入ると、入部がフェン・チュンカイ(バーレーン・メリダ)とともにアタック。ここに木村圭佑ら6人が合流して、8人の逃げが形成される。

▲入部正太朗、木村圭祐が入る先頭集団はハイペースでレースをリード


▲キナンサイクリングチームが先頭の逃げを吸収するためハイペースで追走を続ける

シマノレーシングは、この逃げに2人を送り込み有利な状況。他にも、総合9位のベンジャミン・プラデス(チーム右京)、総合10位のイヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)、山岳賞トップの初山翔(ブリヂストンアンカー)ら強力なメンバーがそろった。

2周目にはタイム差は2分半ほどに開いたが、メイン集団をけん引するキナンサイクリングチームがその差を保ったまま、コントロールを続ける。

3万3000人の観客が声援を送る中、逃げ集団もメイン集団もペースを緩めることなく周回を重ね、レース中盤に差し掛かると、タイム差は1分台まで縮まる。ハイペースの展開に少しずつメイン集団から遅れる選手が出始める。シマノレーシングからも西村大輝、続いて地元長野県出身の横山航太、そして終盤まで粘っていた湊諒もついに集団から離れてしまった。


▲先頭集団に食らいつく入部正太朗

逃げ集団からも6周目に木村圭佑が脱落し、力強い走りを見せていた入部正太朗も8周目には遅れてしまう。入部はメイン集団に戻ってタイム差を守ろうとしたが、9周目にはそこからも離されていった。



▲木村圭佑も果敢にチャレンジを続けたが力尽きた

逃げ集団は最終周に3人まで絞られたが、山岳賞の上りで30人余りのメイン集団についに捕まってしまう。そこからオスカル・プジョル(チーム右京)、イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン)らが新たにアタックするが、残り2㎞で吸収。最後は22人の集団でのスプリント争いとなり、リーダージャージを着るマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が僅差で勝利。今大会ステージ3勝目を飾り、総合首位の座も守った。


▲写真判定によりマルコ・カノラ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が勝利、ステージ3勝目を達成

入部は、メイン集団から3分56秒遅れの33位でフィニッシュ。総合では28位に後退したが、UCIポイント圏内である総合25位以内には望みをつないだ。上りを得意とする湊諒も総合34位にくらいついている。

明日26日の第6ステージ富士山は、富士山5合目まで上る11.4㎞の厳しいヒルクライム。個々の選手の上りの実力や好不調がタイム差に反映されるだけに、総合順位のシャッフルもまだまだ可能だ。

■コメント
木村圭佑
「僕自身ここで結果で出すことはTOJの目標だったので、気合を入れて臨んだ。最初の1周は雨もあって集団は不安定だった。逃げに乗ってチャンスを見出そうと、瞬時の判断で逃げに乗った。僕の調子も走ってみてあまり絶好調ではない感じだったけど、逃げ集団も強力で耐えきれなくて、そのままオールアウトしてしまった」

■リザルト
<ステージ順位>
第5ステージ南信州 123.6km
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)3時間10分05秒
2 ネイサン・アール(チーム右京)st
3 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)st
4 西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)st
5 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)st
6 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)st
7 土井雪広(マトリックスパワータグ)st
8 ホセ・トリビオ(マトリックスパワータグ)st
9 オスカル・プジョル・ムニョス(チーム右京)st
10 ロビー・ハッカー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)st

33 入部正太朗(シマノレーシング)+3分56秒
40 湊諒(シマノレーシング)+8分32秒
44 横山航太(シマノレーシング)+16分00秒
68 西村大輝(シマノレーシング)+18分28秒
70 木村圭佑(シマノレーシング)+20分44秒

<個人総合順位 第5ステージ終了時点>
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)12時間31分08秒
2 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)+29秒
3 ネイサン・アール(チーム右京)+34秒
4 ロビー・ハッカー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+37秒
5 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+38秒
6 イヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+39秒
7 オスカル・プジョル・ムニョス(チーム右京)+40秒
8 土井雪広(マトリックスパワータグ)+46秒
9 ホセ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+46秒
10 ラックラン・ノリス(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)+47秒

28 入部正太朗(シマノレーシング)+4分43秒
34 湊諒(シマノレーシング)+9分33秒
39 横山航太(シマノレーシング)+16分55秒
53 木村圭佑(シマノレーシング)+22分22秒
56 西村大輝(シマノレーシング)+26分11秒

 

https://youtu.be/yfVd4E-mAb4

Photo&Text&Movie : Mitsuishi (OCN)

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