しのの気まぐれ日記

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災害小説

2008年12月04日 00時12分17秒 | 感想
今回の小説は『死都日本』メフィスト賞、宮沢賢治賞奨励賞受賞作です。

霧島火山帯から始まった火山の噴火ですが、コレにより九州はもとより北海道・沖縄以外の全ての地域と言っていいほどの地域に火山灰が降り注ぎます。
そして土石流の原因にもなっていったり、屋根に積もった灰で家が潰れたり。
そんな噴火なんかでって思うかも知れませんが、火山学者に言わせると十分にありえるようです。
しかも東海・東南海地震と、それにともなう富士山の活動期突入と次から次へと終盤に情報を重ねられるのですが。
この本のラスト近くで政府がというより首相の菅原さんが行う演説が素晴らしいんですよ。
マイナスをプラスに変えるってのもあるのですが、スジミチの通った形でそんな時に言われると希望を見出だす事がというか希望に縋る気分になるんだろうなと。
勿論、演説だけでなく、それ以前にちゃんと対策たててますよ。

残念なのは菅原首相は現実の日本には現れなさそうな事かもね。

分厚い本なんですが夢中になってスラスラ読めちゃいました。
コメント
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