にゃんこのヨガ的生き方

毎日をゆったり、元気に機嫌よく暮らす

思い出になる時

2012-07-29 21:26:42 | 日々の暮らし
高校を卒業、大学に入学するにあたり、下宿しました。
そこは女性ばかりの、寮と言った方が似合うアパートでした。

同じアパートには、周辺の大学に通う様々な人がいました。
そのうちのひとりが言いました。

「母が言うの。『後になってみると、当時通った銭湯のおじさんやおばさんを、
懐かしく思い出したりするものなのよ』って。そんなものなのかね、ちゃびりさん?」

私は(何で銭湯?)と思いましたが、「うん、そんなもんなんじゃない?」と答えました。

当時私は20才。今40代後半。
今なら彼女のお母さんが言いたかったことがわかります。

別に銭湯でなくてもいいのです。
行きつけの蕎麦屋でも、贔屓にしている肉屋でも同じこと。

自分にとっては単なる日常で、記憶にも残らない瑣末とも思えるできごとが、後になって思い出される。当時の時間は決して戻ってこないだけに、懐かしさとちょっとした痛みを伴って。

年を取るというのは、こんな感情がわかるようになる、ということでもあります。

彼女も同年代。今頃どうしているかな。

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