高校を卒業、大学に入学するにあたり、下宿しました。
そこは女性ばかりの、寮と言った方が似合うアパートでした。
同じアパートには、周辺の大学に通う様々な人がいました。
そのうちのひとりが言いました。
「母が言うの。『後になってみると、当時通った銭湯のおじさんやおばさんを、
懐かしく思い出したりするものなのよ』って。そんなものなのかね、ちゃびりさん?」
私は(何で銭湯?)と思いましたが、「うん、そんなもんなんじゃない?」と答えました。
当時私は20才。今40代後半。
今なら彼女のお母さんが言いたかったことがわかります。
別に銭湯でなくてもいいのです。
行きつけの蕎麦屋でも、贔屓にしている肉屋でも同じこと。
自分にとっては単なる日常で、記憶にも残らない瑣末とも思えるできごとが、後になって思い出される。当時の時間は決して戻ってこないだけに、懐かしさとちょっとした痛みを伴って。
年を取るというのは、こんな感情がわかるようになる、ということでもあります。
彼女も同年代。今頃どうしているかな。
そこは女性ばかりの、寮と言った方が似合うアパートでした。
同じアパートには、周辺の大学に通う様々な人がいました。
そのうちのひとりが言いました。
「母が言うの。『後になってみると、当時通った銭湯のおじさんやおばさんを、
懐かしく思い出したりするものなのよ』って。そんなものなのかね、ちゃびりさん?」
私は(何で銭湯?)と思いましたが、「うん、そんなもんなんじゃない?」と答えました。
当時私は20才。今40代後半。
今なら彼女のお母さんが言いたかったことがわかります。
別に銭湯でなくてもいいのです。
行きつけの蕎麦屋でも、贔屓にしている肉屋でも同じこと。
自分にとっては単なる日常で、記憶にも残らない瑣末とも思えるできごとが、後になって思い出される。当時の時間は決して戻ってこないだけに、懐かしさとちょっとした痛みを伴って。
年を取るというのは、こんな感情がわかるようになる、ということでもあります。
彼女も同年代。今頃どうしているかな。
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