「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

静岡空港開港から9か月の実績

2010-03-01 20:27:00 | 静岡空港
2010年2月末まで(9か月間)の静岡空港の利用者実績が公表された。

8千万円キャンペーンで支援した福岡線の2月実績は76.8%と健闘したものの、3月までに3.3%UPという県の目論見(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/536.html)からは大きくかけ離れ、現状の搭乗率なら3月末で約1億9千万円の搭乗率保証額が発生する見込みだ。

この計算は、保証額算定に用いる搭乗率については県発表の数字ではなく、約2%程度低いJAL発表の実績搭乗率(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/519.html)を用いることから、正確な数字は出ないが、12月までの平均で2.1%低い実績を考慮して以下のとおり推計したものである。
3月までの座席提供数176,699席×(70.0%?65.3%?.1%))×15,800円≒1億9千万円

2月は各路線とも総じて1月を上回った。
福岡線は59.6%から76.8%と17.2%上昇したが、福岡線を除く国内線も51.7%から66.9%と15.2%上昇(支援対象でないJAL札幌線も16.8%上昇)しており、その差2%に相当する福岡線の2月利用者が255人程度ということを考えれば、このわずかな乗客アップのために八千万円JAL(福岡線)だけキャンペーンが行われていると見ることもできる。
言いかえれば、投じられた税金の多くが元々の福岡線利用予定者にだけ、お小遣いとしてばらまかれたのではないかということだ。

さて、先月http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/529.htmlに続き2月末までの静岡空港搭乗率は以下のとおり。

静岡県利用者予測
国内線年間 106万人(内訳、札幌便50万人福岡便24万人、鹿児島便17万人、沖縄便15万人を予測)
国際線年間  32万人
計     138万人(開港初年の予測で、以降右肩上がりで増加と予測)

静岡空港・建設中止の会予測
国内線年間 36万人(内訳、札幌便14万人福岡便15万人沖縄便7万人を予測)
(国際線は建設上の要件・争点でなかったため予測なし)

9か月換算比較
札幌線 県予測 37万人、中止の会予測 10万人
福岡線 県予測 18万人、中止の会予測 11万人
沖縄線 県予測 11万人、中止の会予測 5万人


これら予測に対して、現在の実績は、

国内定期路線
<開港日6月4日~2月28日>(約9か月間。ただし、11月からJAL機材小型化。)
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
札幌線、125,533席、89,878人、71.6%(先月末比0.4%減)
 うちJAL、61,590席、49,004人、79.6%(先月末比0.2%減)
 うちANA、63,943席、40,874人、63.9%(先月末比0.4%減)
福岡線、163,931席、107,086人、65.3%(先月末比0.9%増)
沖縄線、63,703席、50,105人、78.7%(先月末比0.9%増)

<FDA就航日7月23日~2月28日>
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
小松線、65,740席、27,475人、41.8%(先月末比2.0%増)
熊本線、32,908席、14,453人、49.9%(先月末比1.4%増)
鹿児島線、33,592席、19,064人、56.8%(先月末比2.4%増)

以上、国内定期便合計 435,407席、308,061人、63.5%(先月末比0.7%増)
(うち、2月のみの合計 47,512席、33,045人、69.6%(先月末比15.8%増))

参考<2月1日~2月28日>
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
札幌線、10,988席、7,353人、66.9%(先月末比7.4%増)
 うちJAL、4,256席、3,242人、76.2%(先月末比16.8%増)
 うちANA、6,732席、4,111人、61.1%(先月末比1.5%増)
福岡線、12,768席、9,807人、76.8%(先月末比17.2%増)
沖縄線、6,732席、5,773人、85.8%(先月末比12.9%増)
小松線、8,284席、4,616人、55.7%(先月末比20.0%増)
熊本線、4,256席、2,275人、53.5%(先月末比20.6%増)
鹿児島線、4,484席、3,221人、71.8%(先月末比24.0%増)
(福岡線除く国内線、34,744席、23,238人、66.9%(先月末比15.2%増))

国際線
<開港日6月4日~2月28日>
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
ソウル線、186,108席、125,725人、67.6%
 うちアシアナ、93,740席、66,349人、70.8%
 うち大韓、92,368席、59,376人、64.3%
上海線、未公表、未公表、49.8%
その他チャーター路線、18,219席、14,198人、77.9%