「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

沸点の低下

2008-11-18 23:57:09 | 日記
今日ようやく再セットアップと旧パソコンからのデータ移転が終了した。
一時は憂鬱な気分にもなったが、一段落するとホッとする。
トラブルというのは予告なく突然来るものとは分かっていても、やはり根拠のない安心感で大丈夫と思ってついつい油断するものだ。
後悔しないためには常にその時その時考えうる最良の選択を行うことがやはり重要である。

さて、そうこうしている間に今ニュースを見たらまたまた物騒な事件が。
だれでもよかった、という理由なき殺人から最近の相次ぐひき逃げに次いで、今日は年金テロともうわさされる元官僚や家族に向けられた殺人が起きたようだ。

個人レベルのキレる現象は個人の感情の沸点の低下という問題で孤立した個人に動揺はあっても相対化された社会的レベルでの動揺は大きくないが、社会的目的又は義憤ということからくるキレる現象は社会的閉塞感、言論の無力感、社会的価値観の喪失などと相まって社会的沸点を下げ、さらなる大きな暗い影を落としかねない。
前者は犯人を捕まえて厳罰に処せば一応は解決するが、後者はただ単に犯人を捕まえても終わらないという違いがある。
すでに壊れかけたともいわれる日本の安全神話が、決定的に崩壊しかねない事態といってもよい。
これには、一刻も早い日本の改革を通じた未来像の提示が不可欠である。
今の内閣にそれの期待ができるか?
省益あって国益なしの官僚の抵抗で骨抜きになりそうな内閣人事局の行方が試金石となるだろう。
これができないようであれば、もはやアンシャンレジーム。
以て瞑すべし。

(無題)

2008-11-16 00:10:13 | 日記
景気の先行きも医療福祉の状況も明るい展望がない上に、漢字も読めないお坊ちゃま総理が自称経済通とかで税金を無駄にばらまく現在、希望といえば政界再編や政権交代くらいであるが、残念ながら選挙は先送りに。
一方静岡県、将軍様の責任逃れも功を奏し、最近は上海便も就航の見込みとあって当のご本人は上機嫌のようであるが、これとて当初の県が県民に示した予測である「ソウル 北京 上海 台北 香港 バンコク シンガメ[ル グアム・サイパン ホノルル」の2つ目がやっと見込めただけでとても褒められたものではない上に、タダで就航してくれるわけでもない。
早くも県に集客を求めるなど中国側の攻勢の方が順調である。
来年度予算で空港関連にどれだけの税金が投じられるのか、・・・効果以上に無駄にばらまく税金垂れ流しの始まりだ。

最近石油が下がったためなのか、週末の伊豆の渋滞に久しぶりにつかまってしまった。
県外ナンバーが多かったが、彼らは半島を抜けてからもさらに長距離を帰るのだろう。本当にお疲れさまである。これに懲りずにまた来てほしいが・・。
私も海外で短い渋滞にはまったことがあるが、本当に(時間が)もったいないと感じたものだ。

政策には選択そのものと選択の順番が重要な判断。

お坊ちゃまも将軍様も質素・倹約という言葉を読めるだけでなく理解できるようになってから政策判断をしてもらいたいものだ。

居直る知事、二つに目途がつかなければ責任は明らかにしない、とまで

2008-11-11 20:50:12 | 日記
石川嘉延、恐るべし。
失敗を逆手に、延命の道筋を築いた。
昨日の定例会見で二つについてきちんとした目途がつかなければ、自身の責任(暫定運用と開港延期の責任)はもちろん、職員の責任についても明らかにできないと明言したのだ。
その二つというのが、
①2,200m暫定運用による開港を滞りなく実現すること
②2,500m滑走路を擁した空港として完全運用すること
である。
何のことはない、知事任期と開港日の重なる7月はおろか、もしその後知事でなくなっても完全運用にきちんと目途がつかなければ責任を明らかにしないと宣言したようなものだ。
やはり、狙いは責任回避だった。(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/287.html

偽装を指示したとして責任を問われた社長が「会社を立て直すまでは責任の有無さえ認めない」というのと同じであまりに非常識だ。
やはり、ずっと役人と県にたかろうとする企業家らの世界にいると世間の常識とは無縁になるのだろう。
偽装や混入事件発覚の直後にそんなに大したことじゃないと開き直る企業経営者とまったく同質・同類ではないか。

次期知事選についても「いろいろな条件を考え、発表すべきと判断した時期に明らかにする」と含みを持たせ5期目も可能性として残した。

彼の居直りの性格からして「完全運用を目指すため5期目を目指す」とでも言いかねない。空港のための大規模展示施設も目指さなければならない。

まるで、モラルや常識に縛られた人間とあざ笑うかのような挑戦的所業の数々。

これからの静岡県、その考えを是とする社会か否とする社会なのか、県民選択の日はそう遠くはない。

北風政策と太陽政策

2008-11-10 23:08:13 | 日記
圧力ではらちが明かないとみるや、これを逆手にしばらくは太陽政策で地権者対策のようである。
確かに、拷問の後の救いという形で落とす尋問技術は軍をはじめとして今なおその有効性が認められており、戦術としては間違いではない。
しかし、週末の空港イベントでの予報はずれの雨にも象徴される呪われた空港の暗示するのは裏目と落とし穴。
責任回避のまま着陸できるのか。まあ、お手並み拝見だ。

それとは真逆の明らかに間違った動きが定額給付金。
国民全員に最低一万二千円を給付するというばらまきだ。
このときのために蓄えてきた資金を放出するという余裕のあるものではない。
正反対の状況、借金まみれの国(表の借金だけで国民一人六百万円超)が撒くのだから、どの財布から出そうが減るべき借金が返せないかさらに借金を増やすかしかなく、財政は悪化することは明白だ。
もちろんそれが消費の呼び水となって消費に拍車がかかればいいが誰が考えてもこのご時世にそんな夢のようなことは起きようがない。
こんなものがどうして景気対策の目玉なのか。素人でも呆れてしまう。
一人2万円の地域振興券の教訓も生かされず、行政の無駄にも道筋をつけず、消費税を3年後に引き上げたいなどという総理大臣。

さすがに、国民も盲目にお上を信用する時代ではなくなったようで、世論調査でも批判が多いようだ。
それはそうだろう。
「一万二千円を君に貸すよ。だけどおれも損するわけにはいかないから3年後に君に稼ぎがあったらそれから毎年4~5倍の額(※消費税5%UPとして)を返し続けてくれ」というようなものだからだ。

暖かいのは一瞬でそのあとは厳冬と知ればますます無駄な消費には回せない。生活費として使って、貯蓄に回すのが自然というものだ。

これは小泉内閣時の郵政問題とは違う。
野党は毅然として筋を通すべきであろう。
そうでなければ同レベルとみられ存在価値を疑われるというものだ。

責任の明確化は住民訴訟へ~原点に帰って空港は必要か~

2008-11-09 01:28:45 | 静岡空港
地権者の要求する謝罪を拒否し、県は工事業者を決め、ついに2200m暫定運用がほぼ確実となった。
その追加工事費用1億1千万円。
なぜ、税金で?
この疑問は当然である。
自然災害というなら格別、明らかに人災である。
誰かが責任を負うべき事案である。
この点については、10月31日のブログ(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/290.html)で検討し、知事の責任に言及したところであるが、本人にはその気はまったくなく、リコールされない限りという発言が象徴するように、任期満了直前の開港の時までは何があっても知事としてとどまるつもりである。
議会も世論も、彼の前には無力ということは明白である。

残された道は法的手段のみ。

毎日新聞によれば7日の収用裁決取り消し訴訟の口頭弁論後、原告代理人から「滑走路短縮に伴う追加工事費用の支払いを、石川知事に求める住民訴訟の提訴なども検討している」との方針が明らかにされたとのこと。
自然な流れである。
彼はそこでも責任逃れの主張をするだろうが、任期満了できれいさっぱりというわけにはいかない。
裁判の結果は役所寄りの地裁では期待できないが、問題の立木がある限り知事と役人の愚かさの象徴として語り継がれるだろう。

だがここで原点に戻って考えようではないか。
今回の一連の事件で焦点が2200m延期開港か2500m開港かという二択問題に矮小化されがちであるが、原点である空港の開港によって毎年の(1億1千万の追加工事費を優に超える)赤字負担を税金で賄うことの是非(問題)を忘れてはならない。
ばらまき定額減税の所得制限論が低所得者への税の配分であるとすれば、この空港赤字負担は空港を利用するだけの資力ある者への税金の配分であって、正確がまったく異なる。後者は明らかに醜悪なばらまきである。
テレビで空港ができたらソウルに何回も旅行したいというような発言をする人がいたが、その旅行に貴重な税金が注がれるんだという自覚が全くないのが浮「。
静岡空港は離島の空港や日常生活で不可欠な生活道路とは違って、性質的には高速道路に近い受益者負担がふさわしいインフラだ。
中部国際空港などのように建設費まで利用者が負担すべきとまでは、いまさら言っても仕方ないが、せめて空港の赤字は利用者が利用料などの形で負担すべきで、それができないなら廃港すべきであろう。
長年にわたり赤字を出し続けて最後は二束三文の鉄くずとして廃船にした防災船の教訓(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/90.html)を忘れてはならない。