鬼の系譜/新雑句雑感(274)~プロローグ5の終わり 2018-01-01 14:41:04 | 新雑句雑感 手の甲にあの時の傷年迎へ 自堕落な子でありました年迎へ アンチ結社と俳句は捨てず年迎へ 年賀状ゼロの人生肯へり 死後の我れ果たして泥か年新た まっとうに生きても無駄と年始客 矢を放つ神いづこより年始め 鬼ころしぐらりと年を迎えけり 年新た愛にはぐれし子羊よ(新年礼拝) 年新た一茶の空を愛でにけり 年明くる俳句に昏き川流れ 来る年の鬼の系譜を辿りをり 年立つや二〇一二年の郁也の死 年立つや表札の無き部屋つづく 年立つや峪をたどれば海の音 年立つや闇の向こうに戦さあり 力業の成否は問はず年迎ふ