■旧昭和塾堂(愛知学院大学大学院歯学研究科棟)/名古屋市千種区城山町90
竣工年:昭和5年(1935)
設計:黒川己喜、尾鍋邦彦
施工:志水組
構造:鉄筋コンクリート造地上2階、地下1階、塔4階
愛知学院大学の西側の城山八幡宮の境内に、変わった形の塔が建っています。
八角錐の望楼のような塔を持つ建物は、青年の精神修養教育の施設としてつくられたもので、上から見ても横から見ても「人」という字に見えるように配置されています。
洋風建築に和風を加味した独特のデザインで、東山の給水塔とともに、本山、覚王山界隈のランドマークとして歴史的景観に寄与しています。
戦後は愛知学院大学歯学部研究棟として使われています。
■城山八幡宮の森の中にそびえる旧昭和塾堂
■城山八幡宮の高台に立地(案内図左下)
■八幡宮側の入り口
■西側(姫池通側)入り口
斜面に建つため1階部分が地下になり実質2階建
■塔屋正面全景(人の字のまたの部分が玄関)
塔の4階には神殿が設けられた
■塔頂部の望楼~丸窓が和の雰囲気
■玄関正面
■玄関側面~大きなアーチ窓が印象的
■玄関を中心に入母屋屋根の翼部が左右に開く