岐阜県美濃市は古くから和紙の産地として知られ、江戸時代の豪商が建てたうだつのある古い町並が現在も残っていて、国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
そんなうだつの上がる町並の一角に、戦前に建てられた木造下見板貼りの洋館建築があります。
元々は美濃町信用購買販売利用組合が建設、美濃町産業会館として使われてきましたが、現在は美濃和紙で作られたちょうちんやあかりアート作品の展示、販売などを行う「美濃和紙あかりアート館」として生まれ変わり、美濃市の観光拠点のひとつとして活用されています。
◆美濃和紙あかりアート館(旧美濃町産業会館)/岐阜県美濃市本住町1901-3
竣工:昭和16年(1941)
構造:木造2階
撮影:2011/04/29
☆国指定登録有形文化財
切妻造の総2階建、外壁は下見板に腰タイル貼りで
縦長の窓の上下を繋げて廻し水平線を強調したデザイン
内部は展示スペースに改装されていますが
1階階段親柱のデザインが当時の面影を残しています
改装前の建物全景~正面玄関軒下に装飾がありましたが現在は撤去されています