長良川水系では最も古い発電所で、完成当時はわが国2番目の規模を誇っていました。
本館はイギリス積みの赤煉瓦造で、竣工時は発電機室建物が本館の南側にL字型に接していましたが、切り離され新築されました。
南側の壁面には発電機室の妻屋根の跡がはっきりと残っており、接合部は新しくタイルが貼られています。
正門の煉瓦造の門柱や外壁も当時のままで、鉄製の扉には中電のロゴマークがあしらわれています。
◆長良川発電所本館/岐阜県美濃市立花字木の末844-1
竣工:明治43年(1910)
構造:煉瓦造地上2階地下1階建
撮影:2007/04/29
☆国指定登録有形文化財
発電所本本館・正門・外塀全景(北側)
本館南側~取り壊された発電機室接合部が壁面に残っています
発電所遠景~手前は新築された発電機室建物
発電所本館入り口~アーチの中心にはキーストーンがはめ込まれています
発電所正門~門柱の柱頭には花崗岩を用い袖塀と階段も煉瓦造
袖塀に取り付けられた登録有形文化財のプレートと鋳鉄製門扉の中電の社章
正門前に設置された発電所の説明板