長良川発電所の前の道路を600mほど上流に上った左手に、湯之洞温泉に向かう細い道路があり、その道路を上るとすぐに湯之洞水路橋が見えてきます。
この水路橋は煉瓦造5連アーチ構造で、長良川発電所に送水するための導水路が谷川を横断するため、高架構造になっていて、アーチの下を湯之洞温泉への市道(立花3号線)が通っています。
シンプルなデザインながら、山の緑に映えるイギリス積みの赤煉瓦が美しく、下流にある同様のデザインの日谷水路橋とともに登録文化財に指定され、現在も使われています。
100年前から同じ姿で山のなかに佇む赤煉瓦のアーチ橋は、明治の近代化を象徴する遺産として、これからも時を刻み続けます。
◆湯之洞水路橋/岐阜県美濃市立花
竣工:明治34年(1910)
構造:煉瓦造5連アーチ
撮影:2007/04/29
☆国指定登録有形文化財
水路橋全景~連続アーチが美しい
水路橋の下を通る湯之洞温泉に通じる市道~道路の終点に温泉宿(湯元館)があります
水路橋のアーチ~下を谷川が流れる
水路橋上部~両側に点検用の歩道(煉瓦造)が設けてある
導水路のトンネルポータル部
登録有形文化財のお墨付きプレート
100歳の高齢ですがこれで老後も一安心!