三連休の中日の日曜日、久しぶりに岐阜県多治見市にあるカトリック多治見教会を訪れました。
国道19号を名古屋方面から北上し、多治見市街を抜け北側に左折すると小高い丘の上に見事な教会建築が姿を現します。
今回が3回目の訪問になりますが、ゆるやかな坂道を上るにつれ教会全体が目の前に現れると、毎度のことながらそのスケール感に圧倒されます。
東西に長く伸びた赤い屋根の白い建物には、十字架をいただく尖塔がそびえ、その雰囲気はさながらヨーロッパ中世の修道院を思わせます。
ブドウ畑に囲まれた広大な敷地には、宿泊用のログハウスやバーベキュー広場が設けられ、南山大学の学生の研修施設として利用されています。
また地下にはワインの醸造、貯蔵設備があり、敷地内で収穫されたブドウから作られた自家製ワインやクッキーなどが玄関わきの売店で販売されています。
建物の設計は神言修道会のドイツ人ヨセフ・モール神父で、日本人の司祭と修道士の育成を目的に日本管区の本部修道院として昭和5年に設立されました。モール神父はこの修道院長として多治見の地で布教に生涯をささげ、教会の敷地内の墓地に永眠しています。
この日も9時30分からの日曜朝のミサに、外国の信者の方も含め多くの信者の方が訪れていました。
町を見下ろす丘の上に建つ愛らしい修道院は、これからも多治見市のシンボルとして、多くの市民から愛され続けていくことでしょう。
◆カトリック多治見教会神言修道院/岐阜県多治見市緑ヶ丘38番地
竣工:昭和5年(1930)
設計:ヨゼフ・モール神父
構造:木造3階、地下1階
撮影:2011/09/18
◆修道院全景(南側正面)~建物は凹型に配置され向かって左端に尖塔があります
◆桜咲くころの修道院(2007年4月撮影)
◆外観は修道院らしく清楚なデザイン
白い壁と赤い屋根のコントラストが美しく、連続した小さな屋根窓が明るい雰囲気を醸し出しています
◆聖堂玄関~入って右手に売店があります ◆車寄せのある中央玄関~屋根には風見鶏のついた小さな塔がのります
◆東側に広がるブドウ畑の小道より修道院を望む
◆聖堂玄関前の修道院案内図
◆道案内版にしたがって修道院墓地にむかいました
◆ブドウ畑の中の小道を抜けると・・・・
◆ブドウ畑の一番奥にある静かな一角に修道院墓地があります
洋画などでよく目にする石板のような墓石がずらりと並んでいます
◆ブドウの実もたわわに実り、美味しいワインになるのを待っています