西尾建築散歩 その1~西尾劇場(旧竜城劇場)
今回、西尾の町を訪れるのは6年ぶりです(前回は2005年)
6年前と比べ取り壊された近代建築もありますが、どこか懐かしい西尾の町並みは以前のままで、ゆっくり町歩きを楽しめました。
愛知県西尾市は西三河南部に位置し、古くから松平六万石の城下町として栄えました。
名鉄西尾駅の西側一帯は旧城下町の中心部で、城下町特有の細い路地や昔ながらの町並みが残っていて、昭和レトロな商店や戦前の近代建築も数多く残っています。
最初に訪れたのは西尾駅のすぐ西側の花ノ木町に残る昭和の映画館です。
前回訪問時もかなり老朽化が進んでいたので、とりあえず建物を確認して一安心。
文献によると昭和15年岡崎公園の西側にあった竜城劇場を現地に移築、建築年は不明ですが元々は芝居小屋として建てられたため、回り舞台や花道、桟敷席なども設けられていたようです。
戦後は演劇だけではなく映画上映、歌手の公演などに使われるようになり、昭和43年からは映画館として営業されています。
◆西尾劇場(旧竜城劇場)/愛知県西尾市花ノ木町4丁目12
竣工:不明~昭和15年(1940)移築
構造:木造2階建
撮影:2011/09/25
まさに映画の黄金時代を今に伝える昭和レトロな映画館
昭和40年代頃まではこんな映画館が日本各地に存在しました
『これでいいのだ 映画★赤塚不二夫』を6月25日から公開中らしいが?もう3ヶ月のロングランです
ちなみに看板は手描きです!ニャロメとチビタが懐かしい~
角柱が並ぶファサードはかなりの年季が入っています
色のはげた「西尾劇場」の文字に哀愁がただよう
入場券売り場~周りに貼られた豆タイルが昭和を語る