かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

一宮建築散歩(13)美濃路編~旧尾西市の織物工場建築

2013-03-20 | まち歩き

萩原宿を後に美濃路を北へ向かい日光川を渡ると旧尾西市に入ります。
西萩原を過ぎると国指定史跡富田の一里塚がありますが、史跡関係はわたしの守備範囲外ということで他の方にお任せし、ひたすら近代の風景を求めて街道を起宿へとひた走ります。
富田の一里塚を過ぎて700mほど進むと右手に下見板張りの洋風建築を発見(上の写真)
現在は学習塾として使われているようですが、この手の建物は織物工場の施設として建てられることが多く、他の物件を求めて周囲をしばらく探索しました。

旧尾西市は織物工業の本場ということで、やっぱりありました。
美濃路からちょっと東へ入った西五城須賀前で、戦前築と思われる織物工場関連の洋風建築を見つけました。
いずれの建物も木造下見板張りで、軒下の部分だけは白漆喰で仕上げるという同じデザインになっています。
一宮周辺の織物工場関連の洋風建築はほとんどがこのタイプで、織物産業が全盛期だった昭和初め頃までにこぞって建てられたものと思われます。






■すぐ脇には一宮周辺では定番、のこぎり屋根の工場も残っています



■一枚の大きな看板にせず、あえて菱形の小さな看板を並べるところなどは、昭和っぽくて時代を感じさせます



■工場の金属製ドアにはちゃんと装飾が施してあります



■西五城神明神社前の大徳会館~この建物もかなり古そうです

撮影:2013/03/03