別所街道を豊寿園から西へ100mほど行くと、左手に一目で戦前築と分かる昭和モダンな医院建築があります。ファサードはパラペット造にして、屋根の上まで壁を立ち上げ、全体は直線的なデザインながら、玄関廻りや1、2階の間の壁面などに装飾が施され、それが外観のアクセントになっています。玄関前に残る門柱も当時のままで、昭和戦前期の新城の別所街道の様子を今に伝える貴重な近代建築です。
◆田口医院/愛知県新城市字町並130
竣工:昭和4年(1929)
施工:滝本屋・山本又蔵
構造:パラペット造2階建
撮影:2014/05/03
■旧街道沿いに唯一残る昭和モダンな面影を残す医院
■玄関周りはどこかイスラムのモスクを思わせるデザイン
■門柱も当時のまま残されています
■1~2階の壁面には植物?をモチーフにしたレリーフ