近代建築の巨匠、フランスの建築家ル・コルビュジエの我が国における唯一の作品が、2016年世界遺産にも登録された国立西洋美術館本館です。コルビュジエが基本設計、彼の弟子である坂倉準三、前川國男、吉阪隆正が実施・監理の協力のもと昭和34年(1959)に完成しました。
「無限成長美術館」のコンセプトで設計された美術館のひとつで、平面を螺旋形状にして外周部への増築を可能とし、収蔵品の増加にともなう展示空間の拡張に対応しています。
〈参考:江戸東京たてもの園特別展 世界遺産登録記念 ル・コルビュジエと前川國男〉
■淡緑色の外壁は緑色の玉砂利を全面に埋め込んだものですが、現在は改修済みでオリジナルではありません
■1階部分にはコルビュジエの建築の特徴であるピロティのコンクリートの円柱が見えます
■国立西洋美術館本館/台東区上野公園7-7
竣工:昭和34年(1959)増築:昭和54年(1979)
設計:ル・コルビュジエ 増築:前川國男建築設計事務所
施工:清水建設
構造:RC造地上2階、地下1階
撮影:2017/08/12
※国指定重要文化財