松阪城跡の南側に隣接する御城番屋敷(江戸時代末松阪城の警護にあたった紀州藩士の屋敷)の石畳を抜けると、県立松阪工業高等学校があります。古い御影石の校門のすぐ左手に、白い壁に朱色の下見板が映える建物がすぐ目に入ります。
この建物は明治41年旧三重県立工業学校製図室として建てられたもので、建物は木造平屋建瓦葺き、外観はコンクリート基礎の上を赤く塗られた下見板で張り、上部は白い漆喰塗りに木骨を見せハーフティンバー風に仕上げて洋館らしい雰囲気を演出しています。
平成20年に経済産業省の近代化産業遺産(三重県立松阪工業高等学校関連遺産)の認定を受け、現在は県立松阪工業高等学校の資料館(赤壁校舎)として大切に使われています。
■建物南面
■出入り口の脇に「近代化産業遺産」の認定プレートが掲げられています
■建物西面
ハーフティンバー風に仕上げた妻側壁面がこの建物の見せ所。白と赤のコントラストが美しい。
■赤壁校舎の説明看板
■建物北面~赤壁校舎には赤い丸ポストが良く似合います
■北側校門から赤壁校舎を望む~門扉もちゃんと赤で統一されています
◆三重県立松阪工業高等学校資料館・赤壁校舎(旧三重県立工業学校製図室)/三重県松阪市殿町1417
竣工:明治41年(1908)
構造:木造平屋建
撮影:2015/05/03
※経済産業省認定近代化産業遺産
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