松阪散策を終えJR紀勢本線亀山行の普通列車に乗車、津のひとつ先の駅一身田に向かいました。
一身田駅は真宗高田派の専修寺のための乗降駅で、大正12年(1923)に建てられた駅舎は瓦屋根に漆喰の白壁という寺院風の日本建築です。一身田は真宗高田派の総本山として、伊勢街道の宿場町として江戸時代から栄えた寺内町で、専修寺を中心に江戸末期~明治期に建設された古い町屋が建ち並ぶスケールの大きな町並みは、ちょっと他では見られないなかなかの景観です。
現在南紀方面への快速や特急は伊勢鉄道経由になり、紀勢本線の一身田駅は普通列車しか停車しないローカル線の駅になってしまいました。一身田は決して有名な観光地ではありませんが、大正時代の姿をとどめる木造駅舎から続く古い町並みは、旅の途中でふらりと途中下車したくなる魅力にあふれています。
■90年以上も前に建てられた駅舎とは思えないくらい手入れが行き届いています
■古い木造駅舎と丸ポスト、ローカル線の旅ならではの風景に心がなごみます・・・・
■1番線ホームから亀山方面を望む
■松阪・伊勢市方面ホーム~昔ながらの木造ベンチが嬉しい
■大正期の開業当時のままの石積のホーム
◆一身田駅~JR東海 紀勢本線/三重県津市大里窪田町861
竣工:大正12年(1923)
構造:木造平屋建
撮影:2015/05/03
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます