今回のテーマは『怨霊』。怨霊信仰を軸に日本の歴史をといていくと大和朝廷成立から藤原摂関政治、武士の台頭、明治維新まで脈々と流れる地下水が見えてきた。とても刺激的で面白かった。
ムラサキシキブの実が色づき始める。
中でも、「源氏物語」に関する部分が興味深かった。井沢さんも小さい時、「源氏物語」は「平家物語」と同じ武士の盛衰の物語だと思っていたというくだりがあったが、私も同じように思っていたので、ちょと嬉しかったというかホッとした思いを持った。
ともあれ、井沢さんは「源氏物語」は怨霊信仰から生まれた鎮魂文学と断ずる。紫式部が「源氏物語」を書いた動機、大作を書き続けたモチベーションが何であったかという今までモヤモヤしていたものがスッキリした思いを持った。そして、元はハッピーエンドだった物語が後世、書き加えられて作り替えられているという仮説を指示している。
このあたりになると、「源氏物語」を読んでいない私にとってはピンとこない世界になるのだが、多くの作家が魅了され現代語訳に取り組むほどの物語。「読んでみなければなあ!」という気持ちにさせられた。
ムラサキシキブの実が色づき始める。
中でも、「源氏物語」に関する部分が興味深かった。井沢さんも小さい時、「源氏物語」は「平家物語」と同じ武士の盛衰の物語だと思っていたというくだりがあったが、私も同じように思っていたので、ちょと嬉しかったというかホッとした思いを持った。
ともあれ、井沢さんは「源氏物語」は怨霊信仰から生まれた鎮魂文学と断ずる。紫式部が「源氏物語」を書いた動機、大作を書き続けたモチベーションが何であったかという今までモヤモヤしていたものがスッキリした思いを持った。そして、元はハッピーエンドだった物語が後世、書き加えられて作り替えられているという仮説を指示している。
このあたりになると、「源氏物語」を読んでいない私にとってはピンとこない世界になるのだが、多くの作家が魅了され現代語訳に取り組むほどの物語。「読んでみなければなあ!」という気持ちにさせられた。