梅雨明けから連日猛暑が続く。先日、枚方で今年の日本最高気温を記録したが、今日も全国で一番39℃を記録した。今までになかったことで暑さの厳しい場所として全国区に名乗りを上げた年になった。
ちょうど7月一杯で「言語の本質」を読み切った。「オノマトペ」が言語の獲得、発達にどう関係しているかという考察は興味深いものがあった。そこから「記号接地問題」「アブダクション推論」という聞きなれない言葉を鍵に、言語の習得と起源、進化の道のりを案内してもらった。なだ十分消化しきれたとは言えないが、終章で語られている筆者の思いに寄せて言語について思索を深めていきたいと思った。刺激とヒントに満ちた本だった。
「アブダクション推論は、誤った結論に至る可能性がある。しかし、誤りを修正することで、物事の理解は深められる。科学においても、仮説を立て、実験をし、実験の結果が仮説と異なっていたら仮説を修正することによって、人類の科学的知識は発展してきた。アブダクション推論は新たな知を産み出す推論である。知の創造に失敗と誤りはつきものである。その意味で、筆者たちの探究は、これからも続く。山登りの頂上がゴールではない。本書で展開した論考を拡張し、精緻にし、誤りを修正しながら、言語という宇宙の旅をこれからも続けていく。
オノマトペからスタートした筆者たちの探究の旅に読者が伴走してくれたら、本当にうれしい。そして読者がそこから言語について思索を深めてくれたら、こんなにうれしいことはない。」
私の前には、ことばと数を本格的に習い始めた小1の孫がいる。本書で書かれていることを具体的に検証するのにピッタリである。
ちょうど7月一杯で「言語の本質」を読み切った。「オノマトペ」が言語の獲得、発達にどう関係しているかという考察は興味深いものがあった。そこから「記号接地問題」「アブダクション推論」という聞きなれない言葉を鍵に、言語の習得と起源、進化の道のりを案内してもらった。なだ十分消化しきれたとは言えないが、終章で語られている筆者の思いに寄せて言語について思索を深めていきたいと思った。刺激とヒントに満ちた本だった。
「アブダクション推論は、誤った結論に至る可能性がある。しかし、誤りを修正することで、物事の理解は深められる。科学においても、仮説を立て、実験をし、実験の結果が仮説と異なっていたら仮説を修正することによって、人類の科学的知識は発展してきた。アブダクション推論は新たな知を産み出す推論である。知の創造に失敗と誤りはつきものである。その意味で、筆者たちの探究は、これからも続く。山登りの頂上がゴールではない。本書で展開した論考を拡張し、精緻にし、誤りを修正しながら、言語という宇宙の旅をこれからも続けていく。
オノマトペからスタートした筆者たちの探究の旅に読者が伴走してくれたら、本当にうれしい。そして読者がそこから言語について思索を深めてくれたら、こんなにうれしいことはない。」
私の前には、ことばと数を本格的に習い始めた小1の孫がいる。本書で書かれていることを具体的に検証するのにピッタリである。