shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

メタセコイア(千葉県白井市)

2019-12-16 15:12:49 | みんなの花図鑑

メタセコイアは、ヒノキ科(またはスギ科)メタセコイア属の落葉高木です。
和名をアケボノスギ(曙杉)、イチイヒノキといます。和名のアケボノスギは、英名 dawn redwoodを訳したものです。

樹高は生長すると高さ25~30 m、直径は1.5 mになります。
葉はモミやネズに似て細長く、長さは2~3 cm程度、幅は1~2 mm程度で、羽状に対生します。秋に赤茶色に紅葉した後、落葉します。
雌雄同株で、花期は2~3月。雄花は総状花序、あるいは円錐花序となって枝から垂れ下がります。
結実は多く、秋から冬にかけて無数の種が地表に落ちます。 しかし、種子の発芽率は低いと言われています。

メタセコイアは、当初化石として発見されたために絶滅した種とされていました。しかし、1946年に中国四川省磨刀渓村(現在は湖北省利川市)で自生しているものが発見され「生きている化石」と呼ばれました。
1949年に日本政府と皇室がそれぞれメタセコイアの挿し木と種子を譲り受け、全国各地の公園、並木道、校庭などに植えられています。


先日、さざんかさんが水元公園のメタセコイアをブログに上げられました。
その折、コメント欄で「木の高さが揃っているのが不思議」と書かれたので、僭越ながらクイズを出題いたしました。
三択クイズです。
①もともと同じ親から採取した種子から育った兄弟、またはクローンだから。
②植木屋さんが巨大なクレーンを使ってきれいに剪定しているから。
③一番伸びたてっぺんをカラスが食べてしまうので、同じ高さになる。

公園や街路樹として植えられているメタセコイアも、定期的に剪定されています。
剪定方法は「枝透かし剪定」とよばれる、伸びすぎた枝を切っていく方法が一般的のようです。この場合、主軸は切らずに、主軸から出た細かい脇枝や絡み枝などを剪定します。
従って、木の高さを揃えるための剪定ではありません。

カラスは背の高い木に巣を設けます。背の高いメタセコイアは絶好の営巣場所のようで、メタセコイアの木にカラスが営巣することはよく知られています。
しかし、メアセコイアの木のてっぺんを食べているという報告は聞きません。

メタセコイアの苗木は挿し木で作られているようです。
挿し木は、母株の茎や枝の一部を切り取り、個体数を増やすクローン技術の一種です。
種子からの繁殖と異なり、母株の有用な形質をそのまま受け継ぐことができ、成長も早い特長があります。
母株から受け継いだ形質の中には、樹木の背丈に関するものもありますので、もちろん生育環境により影響は受けますが、木の高さが揃う理由になると思います。

従って、クイズの答えは、「①もともと同じ親から採取した種子から育った兄弟、またはクローンだから」です。
コメント (10)
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