shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

メタセコイア(その2)あけぼの山農業公園、十余一公園(千葉県柏市、白井市)

2019-12-24 22:28:48 | みんなの花図鑑

百万年前に姿を消したと思われていたメタセコイアが、中国で自生しているのが発見され、その種子から育った苗木がアメリカを経由して日本に渡来して、今年で70年になります。
斎藤清明著「メタセコイア 昭和天皇の愛した木」(中央新書)を読みました。メタセコイアの植物化石の発見から中国で生きている樹木が発見されるまでの経緯、三木茂氏を始めとする関係者の業績や人柄、昭和天皇とメアセコイアなどについて、詳細に書かれていました。内容が面白く一気に読みました。

昭和天皇が出席なされた最後の歌会始で、天皇によって詠まれた歌です。
「我が国のたちなほり来し年々にあけぼのすぎの木はのびにけり」
昭和天皇はこよなくあけぼのすぎ(メタセコイア)を愛されたようです。

さて、冒頭は今年撮ったあけぼの山のメタセコイアです。メタセコイアには年初からお世話になりました。


あけぼの山のメタセコイアは樹形がとてもきれいで、幾度となく写真を撮りに行きました。


最後に出かけたのはコスモスの季節で、思えば新緑の時期には行っていません。


来年は新緑を狙って撮りに行きたい思います。

さて、もっと身近にあるメタセコイア。白井市には白井木戸公園、十余一公園、中木戸公園など、あちこちで観ることができます。
今の時期は枯葉を落として、中には近隣の庭先まで枯葉が飛び散っているところもあります。背丈が高くなりすぎて幹を切ったところもあります。人の生活を考えると止むを得ないことではあります。
70年前に初めて渡来した中の、記念すべき樹木の一部も、今は切り倒されてありません。




斎藤清明著「メタセコイア 昭和天皇の愛した木」は、次の一文で締めくくっています。
「いま、化石燃料の大量消費による温室効果で地球温暖化が心配されているのだが、人類は過去の地球温暖化の産物の恵みを受けていることも確かである。この輪廻転生のような地球の変遷を認識しておくことも、地球環境問題を考える際に必要ではないだろうか。メタセコイアの盛衰はそのことを物語っている。」




コメント (6)
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