
2月20日、「日本百名山」の著者、深田久弥氏の終焉の地として知られる山梨県の茅ヶ岳(1704m)に登った。
この山の麓には、深田記念公園があり、登山道は深田記念公園の駐車場からスタートしている。歩き始めて20分ほどは混合林の中を真っ直ぐ南北に伸びる道を進む。

すると舗装された林道前山・大明神線に出る。この林道を横切り本格的な登山道となる。

登山道は谷筋に沿っていて、初めのうちは傾斜が緩やかで、1時間ほど歩くと垂直な岩壁に出くわす。そこが女岩である。

女岩には水場があるが、崩落の危険があり近づくことができない。写真を撮って引き返し、巻き道を登っていく。この辺りから登山道の傾斜が急になる。
また、針葉樹が無くなり、もっぱら落葉広葉樹の林を歩くので、落葉で足元が見えない。岩や木に記された◎印を頼りに歩く。

女岩から45分ほどで稜線に出て、正面に金峰山(日本百名山、2599m)が見え、振り返ると富士山(日本百名山、3776m)の雄姿が拝めた。

そこから直ぐに深田久弥先生終焉の地に着いた。お花が供えられていた。ザックを下ろしてお参りする。
正面に見える山は金峰山である。

終焉の地から10分ほど歩いて山頂に着いた。
山頂から見える山をご覧いただこう。
先ずは富士山。手前は甲府盆地だ。


続いて八ヶ岳連峰、主峰赤岳(日本百名山、2899m)から横岳に続く稜線がきれいだ。



次は南アルプス(赤石山脈)。

正面に見えたのは甲斐駒ヶ岳(日本百名山、2966m)。

その左には仙丈ケ岳(日本百名山、3003m)。

さらに左奥に見えているのは北岳(日本百名山、3193m)のようだ。

そしてその左に頭を出しているのは間ノ岳(日本百名山、3190m)らしい。

さらに左には農鳥岳(日本百名山、3026m)の山頂が顔を出しているが、アップでは撮ってない、
続いて関東山地(奥秩父山塊)の山々。
代表はやはり金峰山。

瑞牆山(日本百名山、2230m)や国師岳(2592m)、甲武信ケ岳(日本百名山、2475m)の姿も認めたが、見栄えは金峰山には及ばなかった。
山頂に30分ほど佇み、昼食を摂って、下山は尾根道を歩いた。

広葉樹の森ではシラカンバも認められた。また、歩くに連れて植林した針葉樹も現れる。木々を眺めるのも楽しい。
小鳥もいく羽か鳴いていたが、名前が分からず、残念だった。

登り始めたころには凍てついていた地面が泥濘となり、気を付けていても滑る。何とか転倒は免れたが冷や冷やした。
50分ほど歩いて舗装された林道に出た。

下山後は、翌日の山に向けてひたすら車を走らせ、その日の宿は、長野・岐阜県境の平湯温泉と決めた。
そして、いつの間にか日が暮れていった。