越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ①(十字峡~日向山)からの続きです。
6時前から登り始め、5時間かけてようやく5合目までたどり着いた(標準コースタイムは4時間20分)。
急登もきつかったが、それ以上に寝不足と猛暑による疲労がひどかった。
普段なら5時間も歩けばお腹が減って仕方ないものだが、食欲も出ない。朝に残していた海苔巻きを2つ口に入れた。
付近に日影がないので、笹藪の中に頭を入れて横になった。
2.5L持ってきた水はすでに半分以上を飲み干した。
これから先はさらに日影が無くなる。
高度を上げることで気温は下がるが、陽射しが強くなる時間に体力が持ちこたえられるか、心配だった。
五合目の日向山から先は、一旦下り池塘が点在している中を歩く。
その先7合目までは急な登りはない。7合目を越えると、いよいよ中ノ岳本体の登りとなり、8合目から9合目(池ノ段)にかけては激登りだ。
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休憩をとってクールダウンができたことで、体調も若干回復した。
池塘に近づいていくと、嬉しいことに道脇に、次々とお花が現われてきた。
モミジカラマツ(キンポウゲ科カラマツソウ属)。
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ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキュウ属)。
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池塘の脇を通る。オタマジャクシがたくさんいた。
水を採って頭を冷やそうかと思ったが止めた。せめて手ぬぐいだけでも濡らしておけばよかったと、後で思った。
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オヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属)が現われた。この花は、山頂付近までたくさん咲いていた。
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イワオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属)。
この記事の最後に紹介するガイドブックには、次のように記されている。
中部地方以北の亜高山帯から高山帯に生える。似た種にシナノオトギリがあるが、区別は大変難しい。
ちなみに、このガイドブックにはシナノオトギリは載っていない。
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また、葉面全体に黒点が散らばる特徴からも、イワオトギリのように見える。登山道近くにたくさん咲いていた。
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コゴメグサ(ハマウツボ科コゴメグサ属)の仲間で、イワオトギリのところで挙げたガイドブックによると、ミヤマコゴメグサのようだ。
そのガイドブックには次のように書かれている。
日本海側の山地帯から高山帯に生える。この仲間の同定は非常に難しいが、種によって棲み分けをしているので生育地で見分けることができる。
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オヤマボクチ(キク科ヤマボクチ属)。崖の斜面にあって回り込んでの写真が撮れなかった。
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すぐ近くに咲いていたヨツバヒヨドリ(キク科ヒヨドリバナ属)。
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タカネニガナ(キク科ニガナ属)だろうか。舌状花は9個あった。
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ムシカリ(オオカメノキ、スイカズラ科ガマズミ属)も赤い果実をつけていた。
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7合目を通過。地面からも熱が伝わってくる。
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7合目付近を歩いているshu(師匠撮影)。後ろ姿に元気がない。
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そろそろ咲き終わりのノリウツギ(ユキノシタ科アジサイ属)。
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ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)。
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ミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)。
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秋の花、ヤマトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)が咲いていた。
トリカブトの仲間には多くの種があり、同定は難しい。ヤマトリカブトとした理由は下記のとおりである。
件のガイドブックに記載されているトリカブトは、ヤマトリカブトの1種だけである。
山渓ハンディ図鑑には、ヤマトリカブトの実際の分布域は極めて狭く、関東地方西部と中部地方東部の特産とあるものの、信頼できると思われる関東森林管理局のサイトから、近隣の会津地方でもヤマトリカブトが観られることが分かった。
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オニシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)。
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午後1時38分、八合目に着いた。
ここまで頑張って歩いてきたが、汗の出が悪くなってきた。
自分でも熱中症の予兆が感じられた。
師匠に断って、15分ほど寝かせてもらうことにした。笹藪に頭を入れて、日陰を作って眠った。
何分寝たかはっきりしないが、寝覚めると気分がすっかり良くなっていた。
残り500mLを切っていた水を、100mLほど飲んだ。
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シロヨメナ(キク科シオン属)ではないかと思うが、自信がない。
keitannさんからゴマナ(キク科シオン属)だと教えていただきました。
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ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキョウ属)。
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葉の切れ込みはシダの仲間に似ている。
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タテヤマウツボグサ(シソ科ウツボグサ属)。(師匠撮影)
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ミヤマウイキョウ(セリ科シラネニンジン属)。
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葉は糸状に切れ込んでいる。
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午後2時16分、9合目の池ノ段に着いた。8合目で休んだお陰で何とか急坂を登ってこられた。
ザックを下ろして休憩する。
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近くにはたくさんの花が咲いていた。
ゼンテイカ(ニッコウキスゲ、ワスレグサ科キスゲ属)。
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他にもたくさんの花が咲いていたが、写真の枚数が増えるので、今回はこの辺りで中断したいと思う。
続きは、越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ③(池ノ段~中ノ岳山頂)でご覧いただきたいと思う。
※今回の植物の同定では「花かおる 越後三山 魚沼自然観察歴史探訪ガイドブック」を参考にした。
6時前から登り始め、5時間かけてようやく5合目までたどり着いた(標準コースタイムは4時間20分)。
急登もきつかったが、それ以上に寝不足と猛暑による疲労がひどかった。
普段なら5時間も歩けばお腹が減って仕方ないものだが、食欲も出ない。朝に残していた海苔巻きを2つ口に入れた。
付近に日影がないので、笹藪の中に頭を入れて横になった。
2.5L持ってきた水はすでに半分以上を飲み干した。
これから先はさらに日影が無くなる。
高度を上げることで気温は下がるが、陽射しが強くなる時間に体力が持ちこたえられるか、心配だった。
五合目の日向山から先は、一旦下り池塘が点在している中を歩く。
その先7合目までは急な登りはない。7合目を越えると、いよいよ中ノ岳本体の登りとなり、8合目から9合目(池ノ段)にかけては激登りだ。
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休憩をとってクールダウンができたことで、体調も若干回復した。
池塘に近づいていくと、嬉しいことに道脇に、次々とお花が現われてきた。
モミジカラマツ(キンポウゲ科カラマツソウ属)。
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ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキュウ属)。
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池塘の脇を通る。オタマジャクシがたくさんいた。
水を採って頭を冷やそうかと思ったが止めた。せめて手ぬぐいだけでも濡らしておけばよかったと、後で思った。
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オヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属)が現われた。この花は、山頂付近までたくさん咲いていた。
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イワオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属)。
この記事の最後に紹介するガイドブックには、次のように記されている。
中部地方以北の亜高山帯から高山帯に生える。似た種にシナノオトギリがあるが、区別は大変難しい。
ちなみに、このガイドブックにはシナノオトギリは載っていない。
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また、葉面全体に黒点が散らばる特徴からも、イワオトギリのように見える。登山道近くにたくさん咲いていた。
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コゴメグサ(ハマウツボ科コゴメグサ属)の仲間で、イワオトギリのところで挙げたガイドブックによると、ミヤマコゴメグサのようだ。
そのガイドブックには次のように書かれている。
日本海側の山地帯から高山帯に生える。この仲間の同定は非常に難しいが、種によって棲み分けをしているので生育地で見分けることができる。
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オヤマボクチ(キク科ヤマボクチ属)。崖の斜面にあって回り込んでの写真が撮れなかった。
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すぐ近くに咲いていたヨツバヒヨドリ(キク科ヒヨドリバナ属)。
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タカネニガナ(キク科ニガナ属)だろうか。舌状花は9個あった。
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ムシカリ(オオカメノキ、スイカズラ科ガマズミ属)も赤い果実をつけていた。
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7合目付近を歩いているshu(師匠撮影)。後ろ姿に元気がない。
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そろそろ咲き終わりのノリウツギ(ユキノシタ科アジサイ属)。
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ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)。
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ミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)。
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秋の花、ヤマトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)が咲いていた。
トリカブトの仲間には多くの種があり、同定は難しい。ヤマトリカブトとした理由は下記のとおりである。
件のガイドブックに記載されているトリカブトは、ヤマトリカブトの1種だけである。
山渓ハンディ図鑑には、ヤマトリカブトの実際の分布域は極めて狭く、関東地方西部と中部地方東部の特産とあるものの、信頼できると思われる関東森林管理局のサイトから、近隣の会津地方でもヤマトリカブトが観られることが分かった。
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オニシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)。
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午後1時38分、八合目に着いた。
ここまで頑張って歩いてきたが、汗の出が悪くなってきた。
自分でも熱中症の予兆が感じられた。
師匠に断って、15分ほど寝かせてもらうことにした。笹藪に頭を入れて、日陰を作って眠った。
何分寝たかはっきりしないが、寝覚めると気分がすっかり良くなっていた。
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ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキョウ属)。
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葉の切れ込みはシダの仲間に似ている。
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タテヤマウツボグサ(シソ科ウツボグサ属)。(師匠撮影)
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ミヤマウイキョウ(セリ科シラネニンジン属)。
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葉は糸状に切れ込んでいる。
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午後2時16分、9合目の池ノ段に着いた。8合目で休んだお陰で何とか急坂を登ってこられた。
ザックを下ろして休憩する。
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近くにはたくさんの花が咲いていた。
ゼンテイカ(ニッコウキスゲ、ワスレグサ科キスゲ属)。
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他にもたくさんの花が咲いていたが、写真の枚数が増えるので、今回はこの辺りで中断したいと思う。
続きは、越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ③(池ノ段~中ノ岳山頂)でご覧いただきたいと思う。
※今回の植物の同定では「花かおる 越後三山 魚沼自然観察歴史探訪ガイドブック」を参考にした。
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