shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ③(池ノ段~中ノ岳山頂)

2021-09-02 15:16:32 | 山行・旅行
越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ②(日向山~池の段)からの続きです。

ハァ~フゥ~と深い息を繰り返しながら、激坂をなんとか9合目の池ノ段まで上がって来た。
ここは、これから向かう中ノ岳山頂への道と、明日歩く兎岳、丹後山への道との分岐になっている。
ザックを下ろして道端に座り込んだ。


周辺にはお花畑が広がっている。特に兎岳、丹後山へ向かう道の周りに花が多い。
反対方向だが、立ち上がって、カメラを持って向かった。

ゼンテイカ(ニッコウキスゲ、ワスレグサ科キスゲ属)。


ミヤマセンキュウ イブキゼリモドキ(セリ科シラネニンジン属)。
モウズイカさんから、イブキゼリモドキではないかと教えていただきました。ありがとうございました。
イブキゼリモドキは、私にとって初見でした。分布は北海道、本州(中部地方以北)で、山地帯~亜高山帯に生えるようです。
葉はふつう2回3出羽状複葉、小葉は長さ2~8cm、質は薄く、先は細長くとがる特徴があります。花期は8月です。





ミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)。


こちらは山の師匠が撮った写真。ガスが出て遠くは見えないが、全体の様子がよく分かる。


さあ、山頂へ向かおう。
ここから山頂までは、コースタイム25分と僅かだ。
高度を上げたことで気温が下がり、多少ガスも出て来て陽射しが穏やかになり、ずいぶん楽になった。

山頂へ向かう稜線の道には岩場も出てきたが、危険なところはない。
お花の種類も増えてきた。

エゾシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)のように見えるが、自信がない。
昨日観たオニシオガマとは明らかに違う。


タカネマツムシソウ(スイカズラ科マツムシソウ属)。


イワショウブ(チシマゼキショウ科チシマゼキショウ属)が群生していた。




こちらは師匠が撮影したもの。昆虫が花に留まっている。


師匠は後から離れて歩いてくる。


こちらは師匠が撮った私。


東側には眼下に雪渓が見える。




ミヤマコゴメグサ(ハマウツボ科コゴメグサ属)は、山頂直下にも群生していた。
今日いちばん多く見た花だろう。


間もなく山頂だ。今日泊る避難小屋が山陰から見えてきた。


そして、午後3時13分、中ノ岳山頂に到着した。長い登りだった。
8合目を過ぎたころから出ていたガスが、山頂到着に合わせてくれたかのように晴れた。
山頂にはすでに1名の登山者がいた。枝折峠から越後駒ヶ岳を経て登って来たという。やはり避難小屋に泊まるらしい。

師匠のカメラで記念写真を撮ってもらった。


山頂の風景。




師匠のザックに留まるチョウ。


私のシャツにも留まっていた(師匠撮影)。


こちらはアゲハチョウのように見える。


20分余り山頂にいたが、再びガスが出てきたので避難小屋に向かった。
避難小屋までは10分ほどだ。

途中、花冠が開いていたオヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属)に出会った。


午後3時48分、中ノ岳避難小屋に到着した。


その後、銀山平から荒沢岳を経て登って来た若者が小屋に到着し、宿泊者は4名になった。
各々が夕食の支度をし、6時過ぎには全員が就寝した。
小屋の外はガスで何も見えなくなっていた。

越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ④(中ノ岳山頂~下山)に続く。
コメント (16)
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