shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

タカサゴユリとシンテッポウユリ

2022-08-17 05:30:22 | みんなの花図鑑
7月下旬から8月中旬にかけて、我が家の庭に咲く真っ白なユリ。
これまでshuの花日記ではタカサゴユリとして紹介してきました。
2年前の日記で、「侵入生物をきれいに撮る」のカテゴリーで紹介しています。

その記事でも書きましたが、タカサゴユリはテッポウユリとの交雑種が多く、園芸用に交雑、育種されたものにシンテッポウユリがあります。
今年、我が家に見た目が違う2種類のユリが咲きましたので、これを機にタカサゴユリとシンテッポウユリの違いについてまとめたいと思います。

■タカサゴユリ
・葉は細長い。幅は4~13mm。
・花の基部と花筒には紅色の筋が浮かぶ。香りがある。

■シンテッポウユリ
・葉は上記と同様。幅は2~7mm。
・花は純白が基本。香りが弱い。

■タカサゴユリとシンテッポウユリの雑種
・両者のいずれかの性質、または中間の性質を示す。

さて、それでは我が家に咲いた花をご覧くださいませ。これらは上記のどれに該当すると考えるべきでしょうか?
① ・高さ 45cm。 ・葉の幅 8mm。
花筒に紅色の筋がはっきりと出ています。これはタカサゴユリと言ってよさそうです。
しかし、この株は今年初めて花をつけました。翌年どのような性質を示すか興味深いです。
ちょっと邪魔なところに生えていますが、来年まで残して確かめようと思います。






② ・高さ 93cm。 ・葉の幅 13mm。
花筒は純白に見えます。でも葉の幅が広く、シンテッポウユリとも言えません。タカサゴユリとシンテッポウユリの雑種と考えた方がよさそうです。


③ ・高さ 94cm。 ・葉の幅 13mm。
つぼみを見ると赤い筋が見えます。②以上にタカサゴユリの特徴が出ている雑種のようです。




おまけの写真です。いずれも我が家の庭に咲いています。
・キキョウ(6月から咲き続けています)。


・アサガオ(毎年落ちた種が発芽して花を咲かせます)。


・ブッソウゲ(今年は外に出しました)。


2022/08/07 2022/08/15


コメント (14)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あるツバメの子育て~巣立ち | トップ | 弟と一緒に鞍掛山ハイキング »
最新の画像もっと見る

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (なつみかん)
2022-08-17 07:04:27
おはようございます。
タカサゴユリとシンテッポウユリ、なんとなく赤い筋があるかどうかで区別していました。
葉の太さは、シンテッポウユリの方が細いのですね。

ウェブで両者を検索すると、いずれも上位に「駆除」と言うタームが上がってきます。
特に、テッポウユリの自生地では、シンテッポウユリにどんどん置き換わり、被害は深刻なようですね。
見ている分には綺麗でいいですが、高速の裏面が真っ白になってるのを見た時には、どきっとしました。
とはいえ、タカサゴユリ自体はアレロパシー効果で、連作障害を起こすそうですので、ある時ぱったり見えなくなるかもです。

まだ何の法的指定もされていないのは、シンテッポウユリの元が園芸植物だからでしょうか。
まあ、考えようによっては、元々ユリが自生していない場所だったら、放っておいてもいいかもです。
電車からなので、何書いてるのか自分でもわからなくなってきました。
読み飛ばしてくださいませ(^^;;
返信する
なつみかんさん おはようございます (shu)
2022-08-17 07:31:27
今朝もいちばんのコメント、ありがとうございます。
私の見解は、タカサゴユリは台湾に自生のユリで、それが渡来したものそのものです。
一方、シンテッポウユリは園芸用に開発された品種です。

いずれも遺伝子的に固定されているので、タカサゴユリの子孫はタカサゴユリ、シンテッポウユリの子孫はシンテッポウユリです。
ところが、いまそこら中に咲いているユリは、両者の交雑種だと思います。
ですから、それらを無理矢理タカサゴユリだとか、シンテッポウユリだとかに区別するのは無理だと思います。
交雑種は交雑種でいいのではないでしょうか。
なお、テッポウユリはこの時期に咲きませんので、そうではありません。

いつも思うのですが、スマホで長文が打てるなつみかんさんは凄いですね。
私は、スマホを使うと時間が掛かり、誤字も多くて困っています。
返信する
Unknown (t71127aichan)
2022-08-17 07:49:30
shu さん おはようございます。
こんなに早くコメントなんて珍しいでしょ!
我が家にはタカサゴユリがありますが
1メートル以上も伸びてもうじき咲きますが
交雑種は難しいですね。
今日は雨の心配はなさそうで暑くなるわ~ ピエロ
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2022-08-17 09:16:02
タカサゴユリとシンテッポウユリ、
なつみかんさんが、書かれている赤い筋と私も思っていました。
でも、育っているshuさんならでは、説明、
なるほどです。
交配種って、分かりにくくなりますよね。
タンポポの在来種、外来種、交配種、あり、
ついついなんだろうって思いつつみるんですが、
タカサゴユリとシンテッポウユリも、
そうやって見ることも楽しみの一つになりそうです^^
返信する
ピエロさん こんにちは (shu)
2022-08-17 12:04:02
コメントありがとうございます。
前線が南下し、青森はすっかり秋の気配ではないでしょうか。
当地では曇り空ですが、先ほど少し雨が降ってきました。当地では恵みの雨になりました。

さて、タカサゴユリは台湾が原産で、日本の分布は図鑑によると宮城県以南となっています。
青森でも咲いていると伺って、ちょっと驚きました。
一方、シンテッポウユリは青森県でも栽培されていて、市場に出荷されています。
逸脱してそこら中で咲いているものは、恐らく両者の交雑種ではないかと思います。
いずれにしれもきれいなお花ですから、ほどほどに咲いてくれればありがたいと思います。
返信する
attsu1さん こんにちは (shu)
2022-08-17 12:19:00
コメントありがとうございます。
我が家にタカサゴユリが咲き出して、5~6年あるいはもう少し経つかと思います。
これまで咲いていたものは、ほぼ真っ白で、僅かに花筒に赤い筋が見られました。
純粋なシンテッポウユリではないので、タカサゴユリと呼んでいました。
しかし、よくよく考えると純粋なタカサゴユリでもなさそうです。
恐らく、タカサゴユリとシンテッポウユリの雑種だと思います。

人類も純粋なホモ・サピエンスだけでなく、ネアンデルタール人の遺伝子が入っている人の割合が一定数あるようです。
一旦交雑が進むと、それを止めることは難しいように思います。

昨日は手違いで6時過ぎにブログをアップしました。
ツバメの巣立ちの話題です。よろしかったら、ご覧くださいませ。
https://blog.goo.ne.jp/shu2702/e/8afbd7c87fb6af2c5b9149f0f3886516
返信する
タカサゴユリ (keitann)
2022-08-17 13:50:40
こんにちは。

今日は当地では半月ぶりの雨で、ようやく猛暑日にならない一日となりました、
タカサゴユリは我が家の庭でも勝手に咲いていますので記録を調べたら、2010年8月に初めて咲いたという記録をあげていました。その時の記録に剣山や石鎚に行く道中でもたくさんのタカサゴユリを見たと記してあります。
夏の暑い時期に咲く花なので、仏花としてはありがたく、庭に生えてきてもそのままにしておくという人が多いです。我が家もしかりですが、10年経っても庭でそれほど増えて増えて困るというわけではなさそうです。
この一週間で、剣山と里山2座を歩いてきました。
里山の山裾や中腹ではタカサゴユリあるいはシンテッポウユリがあちこちで咲いていて、この辺りではごく普通の風景になってしまったな~と思っていたところでした。20年前は咲いてなかったと思うんですけどね。セイタカアワダチソウのように、日本の晩夏の光景として馴染み深い花になるのかな?としみじみ感じたことでした。
返信する
keitannさん こんにちは (shu)
2022-08-17 14:28:59
コメントありがとうございます。
タカサゴユリは、放っておくと庭のあちこちから生えてきます。
駐車場の一角だけに咲くようにして、後は早いうちに抜いています。
根が浅く、簡単に抜けるので助かります。
花が終わると、種が付かないように切っています。
そうしないと、凄い数の種が付いてしまい、翌年いたるところから芽が出てしまうのです。

近所でも庭に咲いているお宅がいくつかあります。
でも、何故かしら我が家にはたくさん咲いています。鳥が種を運んでくるのかもしれません。

「山好き花好き2」の記事を拝読しています。コメントを残さずごめんなさい。
keitannさんが行かれるところは、どこもお花が多いですね。
大山には昨年コロナ渦の中、とんぼ返りでしたが出かけてきました。
帰りに大台ヶ原に寄るつもりが、コロナが怖くて鳥取から千葉までどこにも寄らず帰ってきました。
人気の山では山小屋での感染も拡がっています。
トップシーズンを避けて、出かけています。
返信する
参考になる情報ありがとうございました (ninbu)
2022-08-17 18:01:19
shuさん、こんにちは。
タカサゴユリ、シンテッポウユリ、タカサゴユリとシンテッポウユリの雑種。
違いがよくわかり、勉強になりました。

実はわが家の庭にも、5か所ほどで勝手に咲いてくれていました。
昨日ですべてのユリが散り終わりましたが、どのユリか判断できずにいました。
花の基部と花筒には、紅色の筋があるのがタカサゴユリですね。

わが家のユリは紅色の筋がないので、シンテッポウユリかタカサゴユリとシンテッポウユリの雑種だと思われます。
今回の見分け方をもう少し早く知っていれば、悩まずに確認できたと思うと残念です。

参考になる情報ありがとうございました。
返信する
ninbuさん こんばんは (shu)
2022-08-17 18:51:42
コメントありがとうございます。
私の個人的見解ですが、次のように考えています。
・タカサゴユリは台湾原産の品種で、その子孫は当然タカサゴユリです。
・シンテッポウユリはタカサゴユリとテッポウユリを交雑して作られた品種で、遺伝子が固定されているため、その子孫はシンテッポウユリです。
・一方、そこら中に生えているユリは、タカサゴユリとシンテッポウユリの自然交雑種で、遺伝子が固定していないので、両者のどちらかの性質、または中間の性質を示します。
残念ながら、生粋のタカサゴユリやシンテッポウユリを見ていません。
そこら中に生えているユリの呼び名は、雑種と呼ぶのが正しいと思いますが、皆さんそれぞれに呼んでおられるようです。
返信する

コメントを投稿