那須岳(三本槍岳、朝日岳、茶臼岳)ハイキング - その① からの続きです。
朝日の肩で若者と分かれて、三本鎗岳へ向かった。ここからは歩いたことのない道だ。
時刻は6時半を回っていたが、風は一行に収まる気配がなかった。
この日の天気図を見てみよう。
日本海にある高気圧の張り出しが弱く、太平洋上の低気圧との間に挟まれた東北地方では、北西の風が強く吹いていた。
撮った写真が少ないので、先ずは順にご覧いただきたい。
那須岳の登山道には、緊急時の連絡に使えるよう、要所要所に番号が記した標識が設置されている。朝日の肩は34番、そしてこの名の無いピークは35番だ。
熊見分岐には36番の標識が付いていた。休むことなく先へ進む。
37番の標識が付いていた1900mピークには、6時48分に着いた。風はまだ強いままで、加えてガスで周囲は何も見えない。休むことなく進む。
1900mピークの先にはケルンが積んであった。そしてその先でこの日初めてアズマシャクナゲを観た。
アズマシャクナゲは、ツツジ科ツツジ属の常緑低木で、本州の東北地方南部から中部地方南部と関東地方に分布する。花色は淡紅色である。
本州の高山帯では、同じツツジ科ツツジ属のハクサンシャクナゲと分布域が重なる山もあるが、ハクサンシャクナゲの花色は白色で上側の裂片中央に淡緑色の斑点があることからすぐに識別できる。
アズマシャクナゲは、このあと何度も見かけた。
ちなみに、こちらがハクサンシャクナゲだ(2019年、白山で撮影)。
今回見かけたアズマシャクナゲの中で、一番きれいに見えたのは下の花だった(帰路に撮影)。
こんな場所に咲いていて、近くには雪も残っていた(帰路に撮影)。
話を先に進める。1900mピークから10分ほど歩くと開けたところに出た。清水平だ。木道が設置されていて歩きやすかった。
行きには見られなかったが、帰り道ではガスが多少晴れて、清水平の様子が見られた。
清水平ではミツバオウレン(キンポウゲ科 オウレン属)をたくさん観ることができた。しかし、雨風で花が傷んでいたのが残念だった。
清水平から15分足らずで北温泉分岐に着いた。三本槍岳までは0.9kmだ。帰路にはここのベンチで小休止をした。
北温泉分岐から先も急登はなく、時々道が泥濘んでいたところを避けて歩いた。
登山道の脇に時々ミツバオウレンが咲いていて、また、ムラサキヤシオ(ツツジ科ツツジ属)やタカネザクラ(別名ミネザクラ、バラ科サクラ属)も咲いていて元気が出た。
時間的にそろそろ山頂が近いかなと思っていたら、目の前が開けて三本槍岳の山頂に着いた。7時42分だった。
晴れていれば、山頂から那須連山の朝日岳、茶臼岳が見え、遠くには飯豊山、磐梯山、吾妻山が見渡せるようだが、どちらを向いても何も見えなかった。
この山の名前の由来だが、昔、この山頂の領地がはっきりしないため、会津藩、那須藩、黒羽藩の3藩が領地を確認するため定期的に集まって槍を立てた故事によるらしい。
槍の名とは裏腹に、とても平坦な山頂部であった。
結局、山頂には3分だけとどまり、下山の方向をGPSで確認して、来た道を引き返した。帰路にはガスが晴れて、那須連山の雄大な景色を見られることを期待してのことである。
那須岳(三本槍岳、朝日岳、茶臼岳)ハイキング - その③に続く。
朝日の肩で若者と分かれて、三本鎗岳へ向かった。ここからは歩いたことのない道だ。
時刻は6時半を回っていたが、風は一行に収まる気配がなかった。
この日の天気図を見てみよう。
日本海にある高気圧の張り出しが弱く、太平洋上の低気圧との間に挟まれた東北地方では、北西の風が強く吹いていた。
撮った写真が少ないので、先ずは順にご覧いただきたい。
那須岳の登山道には、緊急時の連絡に使えるよう、要所要所に番号が記した標識が設置されている。朝日の肩は34番、そしてこの名の無いピークは35番だ。
熊見分岐には36番の標識が付いていた。休むことなく先へ進む。
37番の標識が付いていた1900mピークには、6時48分に着いた。風はまだ強いままで、加えてガスで周囲は何も見えない。休むことなく進む。
1900mピークの先にはケルンが積んであった。そしてその先でこの日初めてアズマシャクナゲを観た。
アズマシャクナゲは、ツツジ科ツツジ属の常緑低木で、本州の東北地方南部から中部地方南部と関東地方に分布する。花色は淡紅色である。
本州の高山帯では、同じツツジ科ツツジ属のハクサンシャクナゲと分布域が重なる山もあるが、ハクサンシャクナゲの花色は白色で上側の裂片中央に淡緑色の斑点があることからすぐに識別できる。
アズマシャクナゲは、このあと何度も見かけた。
ちなみに、こちらがハクサンシャクナゲだ(2019年、白山で撮影)。
今回見かけたアズマシャクナゲの中で、一番きれいに見えたのは下の花だった(帰路に撮影)。
こんな場所に咲いていて、近くには雪も残っていた(帰路に撮影)。
話を先に進める。1900mピークから10分ほど歩くと開けたところに出た。清水平だ。木道が設置されていて歩きやすかった。
行きには見られなかったが、帰り道ではガスが多少晴れて、清水平の様子が見られた。
清水平ではミツバオウレン(キンポウゲ科 オウレン属)をたくさん観ることができた。しかし、雨風で花が傷んでいたのが残念だった。
清水平から15分足らずで北温泉分岐に着いた。三本槍岳までは0.9kmだ。帰路にはここのベンチで小休止をした。
北温泉分岐から先も急登はなく、時々道が泥濘んでいたところを避けて歩いた。
登山道の脇に時々ミツバオウレンが咲いていて、また、ムラサキヤシオ(ツツジ科ツツジ属)やタカネザクラ(別名ミネザクラ、バラ科サクラ属)も咲いていて元気が出た。
時間的にそろそろ山頂が近いかなと思っていたら、目の前が開けて三本槍岳の山頂に着いた。7時42分だった。
晴れていれば、山頂から那須連山の朝日岳、茶臼岳が見え、遠くには飯豊山、磐梯山、吾妻山が見渡せるようだが、どちらを向いても何も見えなかった。
この山の名前の由来だが、昔、この山頂の領地がはっきりしないため、会津藩、那須藩、黒羽藩の3藩が領地を確認するため定期的に集まって槍を立てた故事によるらしい。
槍の名とは裏腹に、とても平坦な山頂部であった。
結局、山頂には3分だけとどまり、下山の方向をGPSで確認して、来た道を引き返した。帰路にはガスが晴れて、那須連山の雄大な景色を見られることを期待してのことである。
那須岳(三本槍岳、朝日岳、茶臼岳)ハイキング - その③に続く。
ここしばらく、毎朝、登山中の事故が、でていました。
登山は、険しさの中に、素晴らしい景色と花、野鳥を楽しめますよね。
良い天気の日のハイキングと違い、
高山の登山となると、急な天候変化もあるでしょう、
こうして、全体の気圧、風向を把握できるshuさんのような知識が必要で重要なことを感じます。
アズマシャクナゲ、ミツバオウレン、可愛い花ですねぇ・・・まだキンポウゲ科の花が咲く時期なのに、高山を感じます。
そんな花々が咲く山ですが、土の色から、
火山なのを感じます。
今日は、そんなところに目が行きました^^;
私も、最近、山での遭難のニュースが続いていると思っていました。
私が山好きなので、その手のニュースが多く表示されるのかと思っていましたが、そうではなさそうですね。
山では、道迷いだけでなく、急病、怪我など、自力で下山できなくなれば、すべて遭難です。
多くは気象変動や転落・落石などが、それらの原因ですが、登山者の不注意によるものも多いです。
実を言うと、私も道迷いをしそうになったことがあります。昨年は霧島山で、間違いに気づきつつもずいぶん歩いてしまいました。
今回のように、ガスで視界が利かないことに加え、広い山頂のような場所で、下りる方向を間違えると道迷いになります。
今回は、念のためGPSで方向を確かめてから下山しました。
アズマシャクナゲは、山で見る花の中で、いちばん豪華な花のひとつです。
毎年、どこかの山で出会いますが、見つけるととてもうれしいです。
山の土の色から火山を感じるattsu1さん。流石ですね。
明日は、もっと火山らしい風景をご覧いただこうと思います。
初めての道でも、ガスが出ていても迷うことなく山頂へ。
黙々と歩いていかれる山男のshuさんが目に浮かぶようです。
景色が見えなくて残念でしたね。
でも、花がいろいろ見られて、良かったですね。
ミツバオウレンは知りませんでした。
葉が3枚なのでこの名がついたのですね。
それにしても、これだけの山に登られて到着が742というのがすごい!
山登りでは普通なのでしょうか?
早起きは得意ですが、やっぱりわたしには無理っぽいです(^^;;
山頂登頂が7時42分というのは、普通ではないです。この山なら、たいていの人はその時刻に登り始めます。
近くに前泊していたので、5時に出発したら早く着いてしまいました。
しかし、ここまではほとんど人と会わず、静かに歩けたのはよかったです。
三本槍岳からの下山時は多くの人とすれ違い、山の様子などをずいぶん訊かれました。
日本百名山の一つなので、遠くから来られる人も多いようです。
ミツバオウレンは、仰るとおり3枚の葉が輪生してつきます。
ミツババイカオウレンは、花弁が太くてウメの花のように見えます。白山の室堂平で7月から8月にかけてよく見られます。
丹沢の大山に比べると、決して厳しい山ではありません。
日本百名山の中では、登りやすい山だと思います。
おはようございます。
記事を読んでいるだけで心配になってしまいます。
風が強い、ガスが出てまわりが見えない。
山で遭難する条件がそろっています。
視界が効かないと標識を見落とすこともあります。
早朝で登山者も少ないと言うことも危険リスクですね。
shuさんのように経験豊富なベテランの方でも、知らない山はリスキーなのでしょうね。
でも無事下山何よりです。
ガスの中でも、アズマシャクナゲ、ミツバオウレンなど花を写しておられるのは、さすがです。
どちらかというと、花が少ない山だと思います。
前回登ったときも、花よりも山の景色、とりわけ磐梯山や吾妻連峰の遠望が印象的でした。
今回は景色が楽しめないので、ずっと下を向いて歩いていました。
それでも、草花で咲いていたのはイワカガミの仲間と、ミツバオウレンだけでした。
タカネザクラがまだ観られたのはラッキーでした。
6月になっても桜花が観られるのは、山歩きの楽しみの一つですね。
ガスの中、三本槍岳への登山、お疲れさまでした。
要所要所に緊急連絡用の番号標識が立てられているのですね。
確かに、緊急時に自分の位置を知らせるには助かりますね。
ガスのかかった視界の悪い、登山道の写真を見るだけで、
ドキドキしてしまいます。でも、事前に天気図を見て気象の
変化を予測するなど、準備はしっかりしての登山ですね。
ハクサンシャクナゲやミツバオウレンなど、美しく咲く花を
見ると、癒されているshuさんの姿が想像できます。
また、今回は叶いませんでしたが、山頂から眺める360度の
パノラマを見るのも、山に登る人の醍醐味でしょうね。
次回を楽しみにしています。(^.^)
いつもコメントありがとうございます。
登山道がよく整備され、特に危険な所はありませんが、標高が1900mあるので天候のリスクがある山です。
休憩時間を除くと2時間で登頂しました。
この後、徐々にガスが晴れてくるのですから、もう2時間ほど遅く登ればよかったようです。