shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

白山立秋お花見ハイキング(その⑥ 黒ボコ岩~殿ヶ池避難小屋~別当出合・最終回)

2023-08-18 10:26:04 | 山行・旅行
この記事は白山立秋お花見ハイキング(その⑤ 南竜ヶ馬場~エコーライン~弥陀ヶ原~黒ボコ岩)からの続きです。

白山立秋お花見ハイキングの最終回は、観光新道を下って別当出合まで歩きます。
一番の見所は黒ボコ岩から殿ヶ池避難小屋までの間にある、馬のたてがみと呼ばれる切り立った急斜面です。馬のたてがみは陽当りがよく花の名所でもありますが、風の通り道でもあり注意を要するところです。


それでは歩いて行きましょう。写真は撮影順です。
先ずは登山道の脇にたくさん観られたシモツケソウです。


タテヤマアザミだと思います。


辺りには様々なお花が入り乱れています。シモツケソウ、ハクサンフウロ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマセンキュウ、ミヤマダイモンジソウ、ヤマハハコが見えます。


進行先の左には、別当谷、甚ノ助谷、赤谷を挟んで別山尾根が見えます。


馬のたてがみに近づいてきました。ハクサンシャジン、タカネマツムシソウの混群です。ミヤマアキノキリンソウ、ハクサンフウロも混じって見えます。


斜面に沿って下っていきます。左右にお花畑が続きます。


タカネナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属の多年草)がきれいに咲いていました。


タカネマツムシソウとタカネナデシコの混群です。


馬のたてがみの中段ほどから上部を見上げました。とても風が強く踏ん張って撮っています。


カライトソウ、タカネマツムシソウの混群です。タカネナデシコ、ヤマハハコも混じって見えます。


セリ科の花はミヤマトウキ(セリ科シシウド属の多年草)のように見えます。観光新道でよく見られます。タカネマツムシソウ、イブキトラノオ、カライトソウ、タカネナデシコ、ハクサンシャジンなどが見えます。相変わらず風が強いです。


道はジグザグになってきました。左右にお花畑が広がっています。


ハクサンシャジン、タカネマツムシソウ、カライトソウなどの混群です。


横位置から撮るとこんな感じです。手前の葉が風で裏返っています。


だいぶ下りてきました。まだ風が強いですが、傾斜が緩くなったので安心です。


ハクサンシャジン(キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草)です。


タカネマツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草)です。この辺りで年々数が増えているように思います。


タカネマツムシソウの群落です。黄色い花はカンチコウゾリナのように見えます。


別山尾根です。主峰の別山(標高2399m)付近に雲がかかったままです。


トリカブトが現れました。ハクサンにはミヤマトリカブト、リョウハクトリカブトとその雑種のハクサントリカブトが分布しています。
この個体はあまりに近くで全体の写真が撮り難く、後で別の個体を撮ろうと思っていました。しかし観られたのはこの個体だけでした。
花だけを観ても種の特定はできません。


やはり目の前にサラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草)が現れたので、マクロで撮影しました。


ハクサンシャジンです。


殿ヶ池避難小屋が真下に見えてきました。こうして見ると良い場所に避難小屋があります。


タテヤマウツボグサ(シソ科ウツボグサ属の多年草)です。


10時10分に殿ヶ池避難小屋に着きました。そこから観た釈迦岳です。


歩いて来た方向を見上げました。


殿ヶ池避難小屋では昼食を摂る予定でしたが、まだお腹が減っておらずコーヒーと軽食を摂りました。
45分間も避難小屋にいて10時55分に出発しました。


ゼンテイカです。


イブキゼリモドキ(セリ科シラネニンジン属の多年草)かもしれません。イブキゼリモドキが観光新道に自生しているのは知っていましたが、これがそうなのかは自信がありません。


道沿いに並んだアカモノ(ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木)が実をつけていました。


歩いて来た方向を振り返りました。


こちらは進行方向の左側、別山尾根が見えます。


こちらは進行方向の右側、釈迦岳が見えます。


もう一度振り返りの景色です。


そしてこちらがこれから歩いて行く方向です。


ハクサンオミナエシ(オミナエシ科オミナエシ属の多年草)が岩場に咲いていました。観光新道ではこの場所に毎年咲いています。










慶松平の分岐(別当坂分岐)まで下ってカメラをザックにしまいました。ここから別当出合までは滑りやすいザレ場や岩場が続きます。
面白い花を見かけたら撮ろうと思いましたが、登りで観たものと同じものばかりでした。
13時43分に別当出合に無事に到着しました。

今回の白山行で観た花が咲いていた植物です。全部で67種になりました。出現順に書いています。
キンミズヒキ
オトコエシ
イタドリ
ノリウツギ
ヤマウド
ハンゴンソウ
ソバナ
ツリガネニンジン(?)
ヤマブキショウマ
オオバギボウシ
ミヤマトウバナ(?)
カンチコウゾリナ
アキギリ
クサボタン
アキノキリンソウ
ミヤマヨメナ
キツリフネ
シシウド
クロクモソウ
ツルニンジン
キオン
ハクサンカメバヒキオコシ
ヨツバヒヨドリ
ヒメジョオン(?)
センジュガンピ
オオヤマサギソウ
カニコウモリ
タマガワホトトギス
ミヤマコウゾリナ
ヤマハハコ
ハクサンアザミ
オニシモツケ
シモツケソウ
サラシナショウマ
モミジカラマツ
オンタデ
シナノオトギリ
ミヤマシシウド
ミヤマダイモンジソウ
オタカラコウ
ゼンテイカ
ハクサンフウロ
イブキトラノオ
カライトソウ
タテヤマアザミ
オヤマリンドウ
ハクサンボウフウ
ミヤマクロユリ
シラネニンジン
ミヤマホツツジ
ネバリノギラン
オオレイジンソウ
ヒトツバヨモギ
ミヤマセンキュウ
ヨツバシオガマ
ミヤマリンドウ
クロマメノキ(?)
ミヤマアキノキリンソウ
ミソガワソウ
ハクサンシャジン
タカネマツムシソウ
タカネナデシコ
ミヤマトウキ
トリカブトの仲間
タテヤマウツボグサ
イブキゼリモドキ(?)
ハクサンオミナエシ

最後までご覧いただき、ありがとうございました。また植物の名前を教えていただいたモウズイカさんに、あらためて感謝申し上げます。

白山立秋お花見ハイキング(完)

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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
shuさん、こんにちは! (さち婆)
2023-08-18 13:48:19
白山立秋お花見ハイキング、見応えたっぷりで凄かったです‼
帰りは観光新道を歩かれたのですね。
私も歩いてみたっかったのですが体力的に難しいと判断して、トイレと水場のある砂防新道を再び戻ってきた次第です。
黒ボコ岩から殿ヶ池のお花畑は見事です!
どの斜面もお花で埋め尽くされていますね。
shuさんの方が数日あとということもあり、松虫草や白山アザミ、ハクサンシャジン、サラシナショウマなど秋花が咲き始め、夏花秋花混合で種類も豊富な素晴らしい時期のハイキングとなまりしたね(*^▽^*)
見ることができなかった観光新道のお花畑を楽しませていただきありがとうございました。
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おみごとです。 (モウズイカ)
2023-08-18 14:26:22
花の種類が多いですね。
驚きました。
素晴らしいものを見せて頂きました。ありがとうございます。
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ウマノタテガミ (ran1005)
2023-08-18 15:55:08
ウマノタテガミと呼ばれる地籍が在るのですか?
葉が裏返って、いかにも風が強い場所の様子が良く判ります。
陽当たりが良い場所は高山植物の最も好む場所ですから強風なんて
何のその、野生の逞しささえ感じます。
豊富な高山植物をご覧になれれば虜になるのも当然ですネ。
67種類もの植物を記録されているご様子からも、白山への思い入れをうかがう事が出来ます。

旧盆が過ぎると高山も秋の気配が漂って来ますネ。
ハート形の紅葉、教えて頂きありがとうございました。
白山の高山植物記を拝見して、私からもハートマークをお送りしたい気がしましたので・・・
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お疲れさまでした (山歩き)
2023-08-18 16:21:16
shuさんこんにちは。ブログの完結お疲れさまでした。それにしても67種とはものすごい数ですね。18回目の山行で初めて見た花もあったとは意外な気もしますが、季節を変えコースを変えればまだまだ新たな出会いがあるのかと思いました。

同定が厄介なセリ科にもしっかりと向き合われたこと、避けて通りたい私ですが見習いたいと思います。キレハノハクサンボウフウ、シラネニンジン、ミヤマセンキュウ、イブキゼリモドキについて、取り違えてブログに載せていたことが少なからずあったように思いますので、参考にさせていただきます。

山歩きで心配なのは飲むにしても排泄するにしても水ですが、白山の場合多くの水場がありますね。大きな流し台と蛇口が並んだ様子に水道が引かれているのかと勘違いするほどでしたし、綺麗な水洗トイレも整備されたとのことですから、快適な山行が楽しめそうです。

私も出来ることなら、南竜ヶ馬場と白山室堂に宿泊してお花見をしたいと思いますが、毎年歳をとるごとに遠ざかりそうです。
今は暑くてだらだらしていますが今月末、涼しくなっらた近場の山に行きたいと思います。来年のことはそのあとで考えます。
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さち様 こんにちは (shu)
2023-08-18 17:06:53
一番のコメントありがとうございます。
2日間の山行でしたが、ブログ連載が6回に亘ってしまいました。
それというのは写真の整理と、植物の同定に時間がかかったのが理由です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

白山にはまだまだ歩いていないコースや観ていない景色がたくさんあります。
時間をかけてゆっくり歩いてみたいものです。
さち様の続編を楽しみにしております。
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モウズイカさん こんにちは (shu)
2023-08-18 17:10:55
コメントありがとうございます。
お陰さまで白山行の紀行文を何とか完結することができました。
何度もご指導いただき、感謝申し上げます。
これから『白山花紀行』の編集に入ります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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ran1005さん こんにちは (shu)
2023-08-18 17:18:24
コメントありがとうございます。
白山以外の山にも『馬のたてがみ』という地名があるのかもしれませんが、私は知りません。
よく見聞きするのは『馬の背』です。似ているようですが若干ニュアンスが違うように思います。
白山の『馬のたてがみ』は、上手に名付けたものだと思います。

白山国立公園内には指定植物が389種あります。
その中の67種ですから、大したことはありません。でも自分でもこんなに観ていたのだと驚きました。
歩いたのが夏から秋への移り変わりの時期だったことが良かったのかもしれません。
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山歩きさん こんにちは (shu)
2023-08-18 17:29:16
コメントありがとうございます。
白山は何度行っても感動します。山は行く度に変わり、同じ山はありません。山は常に新しいのです。
セリ科は白山なのでまだいくぶん分かりますが、それでも低山帯のものはさっぱり駄目です。
白山の場合、学術調査でエリアごとに分布する種が分かっているので、参考になります。

白山は水の山ですが、観光新道には水場がないので要注意です。砂防新道と同じような感覚で登ると、大変な目に遭います。
トイレ事情も同じで、砂防新道はきれいなトイレが中飯場、甚ノ助避難小屋、室堂にありますが、観光新道ではそうはいきません。
白山ではテント泊が多いですが、今後は南竜山荘や室堂に泊まっての山行も計画しようと思います。
荷物が少ない分歩ける距離が伸びるので、行動範囲が広がります。
今後はそういう計画も加えようと思います。
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こんばんは^^ (attsu1)
2023-08-18 20:11:16
白山立秋お花見ハイキング、
全部で67種ですか(@_@)(@_@)
そんな花々たちが、群生で咲いている姿に、
惹き込まれます。
花々は、短い夏を楽しみ、まさに、立秋、
すぐに秋になるんですよね。
そして雪が降り、また来年と言って木々が葉を落としていく、
下界では、猛暑ですが、白山は、1番良い季節なんですね
たくさんの見ることが出来ない花々、楽しませていただき、ありがとうございました^^
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attsu1さん こんばんは (shu)
2023-08-18 20:36:23
コメントありがとうございます。
今朝はブログ更新が5時半に間に合いませんでした。
さて、山では夏から秋へと季節が移ってきています。
今度は山から里へ、秋が運ばれてきますよね。もうしばらくです。

下山は徐々に里に近づいてくるのが分かります。
標高が下がるにつれ、暑さが増していくのです。
1500mくらいから下は、下界を感じます。
今年はもう1回、白山へ行くつもりです。
今度は晩秋の趣を感じるかもしれませんね。
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