第4回中内記念 流通シンポジウム「次世代の流通」というテーマ。
●株式会社ライフコーポレーション代表取締役社長兼COO 岩崎高治氏
●加藤産業株式会社 代表取締役社長 加藤和弥氏
ご講演をお聞きするため、流通科学大学 RYUKAホールへ。
中内学園理事長 中内潤氏、流通科学大学学長 石井淳蔵先生の
ご挨拶の後、初めにお話をして下さったのは、岩崎社長。
ライフは現在、近畿・首都圏に213店舗。
今年4店舗の出店、来年は20店舗の出店予定があるから目標とされている
250店舗にも、もうすぐとか。
岩崎社長は「食品スーパーの使命」をはっきり言葉にされた。
「信用されて」「頼りにされる」
お客さんからも社会からも、従業員からも信頼される日本一のスーパーマーケット。
メーカーと生活者を繋ぐ最適な場所に地域一番店を出店する。
食品スーパーなら、当たり前に掲げている事かもしれない。
しかし、岩崎社長の口からスラスラと、52週のMDをするのは販促目的だけでなく
本部内の意志やベクトル合わせ、勤務環境を整え、生産性を上げて
売り場が安定する事などと語られると、ライフの未来が明るく思えた。
また、小型店、ディスカウン店、海外出店を現在何故しないのかも
明快に語られた。
次に、加藤社長がお話をされた。
世界人口の増加、国内人口の減少、食資源の希少化など予想できる事は
早めに手を打つ。
しかし、消費者の行動、個々の動きなど直近の動きは予想ができない。
むしろ、見えないと割り切って、見えた瞬間に対応できる柔軟性が必要ではないか。
お客は受身なので、こちらからボールを投げ、発信して、返ってくるボールで
お客の求めている事を認識して、店頭で起こっている事(情報)を共有化する。
~以上が私達が印象深く感じた内容です~
店が積極的に独自色を出してくれて、企業としてのベクトルの明確化が
客にもはっきり伝わったら
何が欲しいのかがわからないお客にとっても、
ありがたいお店になって なんとなく行きつけにして通ってしまうのではないだろうか。
結局それが、地域一番店なのでは。