「主婦っとサーベイ」フィールドワークには『10年、20年後、車で気軽に買い物に行けなくなった時私達にはどのような「食」の提供を受ける「場」があるのだろうか』もテーマのひとつである。
7月下旬に出雲・雲南・松江・米子スーパーマーケット巡りに行ったのだが、出雲地方に行く時にはお訪ねしたいと思っていた雲南市掛合町波多地区の波多交流センター内「はたマーケット」に2023年7月27日伺った。
波多コミュニティー協議会は人口が減ることで高齢化率が高くなることを認識し、各種団体も含め1982年(41年前)自治会から改編された。地域づくりビジョンを自分ごととして話合いの場を重ねてこられた。防災、買い物、交通、産業、交流など、ひとつひとつの困りごとを解決。その中、センター内に買い物ができるお店があれば、という地区住民の声を受け2014年から「はたマーケット」を運営。
物流は全日食チェーンから受けていることは事前に知っていたが、実際どのような売り場になっているのか買い物に行きたい!と思っていた。
●波多交流センター(2008年廃校 旧波多小学校校舎)
外観は改装中であったが、はたマーケットは営業中の札があったので施設内にお寄りした。
●閉校した小学校のグラウンド
●波多交流センター内 はたマーケット
【頂いた資料より】
・売り場面積:約50平方メートル
・取り扱い品目:現在800品目程度(オープン当時1000品目)
・利用者数:1日平均30人(平成30年度)
・販売価格:大手スーパー並みの価格
●入り口
靴を脱いでスリッパに履き替える。靴は下駄箱に。学校そのまま。カートもある。
●バーコード決済
さまざまなバーコード決済が使える。現金を引き出さないでも使えるから慣れたら便利に思える。レジの現金管理もしやすいだろう。
●茶房はたつみ
運動のマシーン、マッサージチェア、お茶ができるテーブルの休憩場もある
●衣料品
日常着、下着も販売されている。
●食品売り場
コンパクトな売り場でありながら、日常に必要な品や楽しくなるお菓子も並ぶ。カテゴリーごとに、わかりやすく手に取りやすく並んでいる。来館する住民の声が届いている品揃えであることが感じられた。利用客の活気も感じられる棚。
●くらし良好商品
商品の供給は全日本食品株式会社(全日食チェーン)。全日食チェーンは2021年にオール日本スーパーマーケット協会に加盟したことで「くらし良好」の商品も並び選択肢が広がっただろう。
●冷蔵帯の商品
地域内の交通手段「たすけ愛号」を無料運行されているので、日常の食生活に欠かせない冷蔵品の牛乳・ヨーグルトや豆腐、ハム類も買いに来ることができる。
●一般食品
使い慣れた調味料の他、新商品のお菓子も揃っている。自分で棚を眺めながら選ぶことはいくつになっても楽しく、テンションがあがるものだ。
●交流センター内の掲示板
小規模多機能自治と言えば雲南市として地域自治の先駆者的存在。その中でも波多地区は41年前から問題意識を持ち取り組みを始められた。
「共同売店」「住民共助による人が集まる公共空間のつくり方」「集いの館構想」などなど私達と同じ志を持ち学んでいる方達と約束の上、改めてお話をお聞きしたいと思った。
事務局で資料を頂くことが出来ました。お世話をおかけいたしました。ありがとうございました。