土居純一社長の『大阪昆布ミュージアム、試運転』の投稿を読んで、ツアーに参加した。空堀商店街の「こんぶ土居」から徒歩1分。北海道の生産地と大阪(関西)の消費地に焦点を絞っておられる。
昆布といえば大阪なのに、大阪に昆布のだしを紹介する施設がないのは惜しいと思われ、2階建ての倉庫を改装し、4階建ての施設を作られた。今後この施設の使い方はどうすればいいか?一般公開をどのようにするのか?などなど、模索中ということ。だから“試運転” 。4階は昆布学習室になっており、コロナ禍前からずっと続けておられた「だしのとり方教室」などイベントはここで実施する。そこは決まっているそうだ。
●天然真昆布
床に敷いて展示されている。
●北海道の昆布漁の様子
器具、使い方のご説明も受けた
●北前船と大坂
日本海側、瀬戸内海に行くと「北前船寄港地」という碑に出会うことがあり、この地も通って、大阪まで届いたんだ・・としみじみ眺めていた。
●北海道各地の昆布の産地と特徴
●昆布の料理、加工品
「とろろ昆布・おぼろ昆布」は子供の頃から馴染みのある昆布。堺の刃物があってこその加工品。
●昆布熟成庫
年々天然昆布が採れなくなり、今年は漁に出ないから収穫高は0。昆布熟成庫に保管している貴重な天然真昆布の箱も見せて頂いた。
●学習室
ここでだしのとり方教室やセミナーを開催される予定
●お茶と一緒に出して頂いた昆布飴
セロファン包装紙は日本語と英語の原材料表示のデザイン!これはセンスある。
●土居こんぶ店
空堀商店街の中にある。買い置きの昆布がなくなると買いに行く。
●天然真昆布のきざみ
浅漬けはこのきざみ昆布と塩2%、赤唐辛子で作る。最後まで昆布の旨味と歯ごたえが残るので、一緒に美味しく食べきる。これは「こんぶ土居」の本領発揮。
●真昆布角切り
天然真昆布と2年栽培の真昆布。計り売り。角切り昆布は鍋の出汁にも、うすいえんどう豆ご飯、新しょうがご飯など、一緒に炊き込み、具材として一緒に食べる。
天然の昆布が採れなくなり原因がはっきりしていない、というところが問題。昆布だけは栽培という方法があるが、共に育っていた海藻は天然昆布の枯渇と共に、消えてしまっている。生態系として、このままでいいはずがない。皆で知恵を集めて、美味しい昆布が、今後も食べられるようにして欲しい!