「主婦っとサーベイ」美味しいものと美味しいものが並んでいるお店

スーパーマーケットの評価サイトを作っている私達です。
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@FROZEN(アットフローズン)冷凍食品専門店

2022年12月17日 | スーパーマーケット

「イオンスタイル新浦安MONA」内に売場面積424㎡、約1500SKUの商品が並ぶ冷凍食品専門店@FROZENができた。別棟には元ダイエーだったイオンの大きな食品売り場があるから、MONA棟に冷凍食品業態を作ったのだろうな。

●広い売り場
商品が美しく見える冷凍食品什器は明るく、霜が付いているなんてことも無い。そして、冷凍食品売り場なのに、スーパーマーケットの店内なのに、全く寒くない。だから、ずっと立ち話をしているご婦人を何組も見かけた。


●外食店の味
広い売り場には@フローズンならではの商品も多い。リーチインケース1枚の扉にブランドロゴが貼られている「大戸屋」「すかいらーく」「ロイヤルデリ」外食チェーンの味や「からだシフト」などは展示会のようにフルライン揃い興味を惹く。話題の「凍眠」シリーズも多くの商品が並ぶ。古市庵の箱寿司は美味しく食べる方法がPOP付きで並んでいた。コツの説明を読むと買ってみようと思える。「トリゼンフーズの博多華味鳥の水炊きセット」は2、3人前という容量で、鶏肉、つくね、ちゃんぽん麺も入って1706円(税込み)は魅力的な商品。売り上げランキング8位に納得できる。ひとつひとつの解説を読みながら、ついつい滞在時間長く眺めてしまう程楽しい。


●RFFF(ルフフフ)
11月1日(火)より販売開始のロック・フィールドの新ブランド「RFFF(ルフフフ)」の商品が並んでいた。「RF1」はデパ地下ですでに、高いけれど美味しいというブランドイメージが定着しているから次なる冷凍食品にも期待は高まる。



●冷凍庫も販売
「どれもこれも欲しいけれど冷凍庫をまず空けないとね」と呟いていたら「一家に一台の時代。これであなたのお悩み解決!」イオンスタイル新浦安3階家電売り場で買えるとの表示があり、ちゃんと冷凍庫も販売していた。ぬかりなし!!


●購入3品
クール便で送ることが出来るなら、買いたい商品も沢山あったのだが、店頭からの宅配はしていないそうなのでドライアイスを多めに入れて貰い、大阪まで持ち帰る。


●つるし焼き豚 内容量:150g 2138円 (税込)【Z's MENU】
「日本最高峰の冷凍食品」で厳格な自主基準を設けているというZ's MENU「驚きの冷凍食品」はリーチインケース型の扉8枚に商品が並んでいる。芦屋のグランドフードホールや阪急デパ地下に並んでいるのは知っていたが価格も驚く程高く購入を躊躇していた。湯煎で温め、5枚にカットし1切れ427円。遺伝子組換え原料を主原料として使用しないとか独自のプログラムで育てた安心・安全、高品質の美味しい奇跡のお肉とか、書かれているが、加工して味付けしてしまうと、説得力に欠ける。


●ポルチーニ香る 5種きのこのリゾット 内容量:250g 918円(税込)【RFFF】
これ、リゾットかな!?べちゃっとした米の雑炊。ポルチーニの香りはするが、外食店で本物のリゾットのアルデンテ感を知っている消費者がリゾットと期待して食べるとガッカリする。


●ピカール白身魚のボルドー風 内容量:400g 848円(税込)【イオンサヴール】
食べ方の表示には電子レンジで15分加熱か、紙の器のまま、180℃のオーブンで55分焼くと書かれていた。半解凍の状態で持ち帰ったので、耐熱皿に入れ180℃のオーブンで20分加熱した。エシャロットとタラゴンと思われる香辛料の香りとバターがソースとなり、自分では作れないフランスの味。「海のエコラベル」と言われているMSCラベルは付いているし、スケトウダラの切り身は大きく食べ応えもあった。

●消費者は冷凍食品に何を求めるのだろうか。
16年前、パリ市内エティエンヌ・マルセルのPicardで整然と並んだ冷凍食品専門店に感動した。ホタテ貝のコキールは6.15ユーロ(当時922円)とご馳走価格だったが、貝柱がたっぷり入っており、実際食べたところ主菜になる一品だと満足した。その頃の日本の冷凍食品は安売りの目玉商品に使われる事が多く、価格が高い商品は自分で作るよりお得で美味しいと思えず、いつになったら満足できる冷凍食品が現れるのだろうと思っていた。ここ数年の冷凍技術の進化により、冷凍食品賞賛の時代が来た。コロナ禍ということもあり、外食店も参画しここまで商品数が増えた。

冷凍カット野菜や肉などは冷凍保存により食材の廃棄ロスが減り、しかも価格が安定しているという利点がある。

一方冷凍食品はというと、お店に行かなくても馴染みのある外食店やメーカーの食品をいつでも食べることできる。家で新しい味も知ることができる。海外、地方の銘品や生菓子も手に入り楽しい。

私達が行った@フローズンの売り場は平日の火曜日の午後ということもあり、お客がカゴに入れている商品は、大手メーカーの価格訴求品が多かったが、週末にはご馳走を選ぶお客が高額商品も購入するのだと思う。しかし、高額商品を購入するお客程、外食で舌も肥えているだろし、質の高い素材を自ら料理する人も多いだろう。加工された冷凍食品は、どうしても煮込む、ソースをかけるなど味付けに頼る商品が多い。そこが毎回調味料の塩梅が変わる家庭で作る料理とは違うところ。プロの味だからこその冷凍食品を飽きずにリピートし、ファンになる人達がどれだけ増えるのだろうか。

今までの冷凍食品は、料理したくない時、調理できない時に頼りになる存在のケの食事に利用することが多かった。今後はハレの日にも冷凍食品が登場する機会が増えるかもしれない。何故なら高くても美味しい、時短でご馳走になる商品はシチュエーションが想像しやすいから。しかし、より一層求められているのはハレとケの間の主菜となるような商品。自分で作るより簡便で、納得できる価格の商品が続々と登場してこそ、冷凍庫を買ってまで待ち構える時代になるのではないだろうか。

 

 

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