'ゆうゆう"と

 岩手の小さな街の山間から、自然やサッカーのこと、思うがままにゆうゆうと。話題を提供していきたいと思います。
 

最期の地

2010-04-04 21:06:58 | sinbou_san

 今日は、遊水地での練習後に、平泉へ通夜に向った。自宅から見える、束稲山の大文字焼きの跡や、北上平野を見渡したが、素晴らしいのに尽きる。気になるのは、東北電力の鉄塔・電線だった。やはり、世界文化遺産登録に影響が出るのは間違いないところだろう。
 通夜には、火葬に引き続き中尊寺の和尚さん達が8名程訪れた。檀家の総代を務めていたらしく、和尚さんだけでも自宅が一杯になる気がして、外から線香を上げた。
 かれこれ、50年も近く岩手県南に住みながら、ここ高館義経堂を見たことがない。初めて、この階段を登った。

 平泉景観随一と看板に書いてあったが、まさにそのとおりで感動した。川のゆったりとした流れに対して、午後からの山風が横波をつくり、初めての見学を歓迎しているように感じる。

 松尾芭蕉の俳句「夏草や 兵どもが 夢の跡」

杜甫の五言律詩「春望」

 国破れて山河在り

  城春草木深   城春にして草木深し
  感時花濺涙   時に感じては花にも涙を濺ぎ
  恨別鳥驚心   別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
  烽火連三月   烽火 三月に連なり
  家書抵万金   家書 万金に抵る
  白頭掻更短   白頭 掻けば更に短く
  渾欲不勝簪   渾て簪に勝えざらんと欲す

 「義経堂



 宝篋印塔(ほうきょういんとう)

 妻子と自害した義経終焉の地に立ち、複雑な思いになったが、悠然と流れる北上川。そして、遠くに見える山々。

 時間があれば、また何度か訪れたい。

 陸奥に希望を持って、この地に立ったんだと思ってしまう。少しでも、光があれば、活かすことを念頭に。未来に向って!。

頑張って行きましょう。