今日は、遊水地での練習後に、平泉へ通夜に向った。自宅から見える、束稲山の大文字焼きの跡や、北上平野を見渡したが、素晴らしいのに尽きる。気になるのは、東北電力の鉄塔・電線だった。やはり、世界文化遺産登録に影響が出るのは間違いないところだろう。
通夜には、火葬に引き続き中尊寺の和尚さん達が8名程訪れた。檀家の総代を務めていたらしく、和尚さんだけでも自宅が一杯になる気がして、外から線香を上げた。
かれこれ、50年も近く岩手県南に住みながら、ここ高館義経堂を見たことがない。初めて、この階段を登った。
平泉景観随一と看板に書いてあったが、まさにそのとおりで感動した。川のゆったりとした流れに対して、午後からの山風が横波をつくり、初めての見学を歓迎しているように感じる。
松尾芭蕉の俳句「夏草や 兵どもが 夢の跡」
杜甫の五言律詩「春望」
国破れて山河在り
城春草木深 城春にして草木深し
感時花濺涙 時に感じては花にも涙を濺ぎ
恨別鳥驚心 別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
烽火連三月 烽火 三月に連なり
家書抵万金 家書 万金に抵る
白頭掻更短 白頭 掻けば更に短く
渾欲不勝簪 渾て簪に勝えざらんと欲す
「義経堂」
宝篋印塔(ほうきょういんとう)
妻子と自害した義経終焉の地に立ち、複雑な思いになったが、悠然と流れる北上川。そして、遠くに見える山々。
時間があれば、また何度か訪れたい。
陸奥に希望を持って、この地に立ったんだと思ってしまう。少しでも、光があれば、活かすことを念頭に。未来に向って!。
頑張って行きましょう。