星新一の不思議な不思議な短編ドラマを見ています。
星新一のショート・ショートは高校生の時よく読んでいました。短いから読みやすいんじゃない♪という安易な気持ちと、和田誠さんのイラストに惹かれたのです。
人生や世の中をちょっと皮肉っている物語に、人生ってそんなものかな~なんて思ったり、ちょっと理解できない作品もありました。まあ、ショート・ショートですから、それほど知識も経験もない10代のうちに読むには、理解がおぼつかなくても仕方がなかったかもしれません。短編には短編の面白さ難しさがあります。
昨夜、録画しておいたその短編ドラマを見ました。6月7日放送の「白い服の男」です。
世界大戦を経て「もう二度と戦争をしない!」と完全平和を目指すための組織ができました。その組織の業務は、人々が過去の戦争を調べることはおろか、戦争の「セ」の字を口にしても検挙、公開処刑するという、きわめて極端なもの。
そんなお話を見て「人間って結局人を傷つけるものなんだ」と思ってしまいました。
平和を目指しているはずなのに、そのために人を監視し、取り締まり、罰を与える。結局暴力です。
人々をとりまとめようとすると、どこかで暴走が始まるのでしょうか。
逆にとりまとめることなどせず、リーダー不在で人々の自由意思に任せていたら、平穏でしょうか。でも、これもいずれは発言力の優れた人がリーダーになり、そこに賛同し集まる人が増え、次はそのグループに対抗する勢力がでてくるでしょう。
戦争は嫌だ。
この思いはだれしも同じ。そのためにどうしたらよいか、諦めることなく考えなくちゃいけないんでしょう。
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