学校の予定表を見て3週間ほど休みがあるので、最初の1週間くらいはどこかへ行きたいな~などと夢想していました。ところがプライベートレッスンの依頼が来て、いろいろ考えたあげく引き受けることにしてしまいました。
なぜなら、プライベートレッスンで使うテキストと、夏休み明けから担当するクラスのテキストが同一のものなので、準備が進められると思ったからです。
そんなわけで、3連休はちまちまと授業準備をしています。
夏休みの計画…どころか、それすらも危うい感じです。せめて世の中がお盆休みの頃はのんびりできるように今から少しずつ進めていかなければ。
ところでテキストが同じなら、授業内容もまるきり同じでいいかと言うとそうはいきません。流れとしては同じでも、導入にどのくらい時間をかけるか、例文の出し方は、その学生が興味を持つ話題かどうか等々、考え出すと時間がいくらあっても足りないくらいなんです。そして、日本語を日本語で教えますから、教師の語彙コントロールが必須です。教案に一言一句落とし込みます。さらに教師の問いかけに対してここまでの学習を積み上げてきた学生はどんな答えを言うかを予測して書き込んでいきます。
これはごく基本的な教案の作り方。
けれど、ある程度理解できているので、さらに細部まできちんと文法を学習して話せるようになりたいタイプの学生なら、文型導入をシンプルにして確認をしっかりした後、代入練習と変換練習を増やした方がいいし、会話練習は学生自身にひきつけたアレンジができるように持って行ってあげなければ、学生は満足できないはずです。
このあたりの違いがあるので手を抜けません。それでも、同じテキストをそれぞれの学生、クラスに合わせて何周も教えると、自分の中で学生の反応のデータが蓄積され、教え方のバリエーションが増えていきます。いわゆる経験というやつですね。
授業は人と人とのやりとりですから、どんなに詳細に教案を作っても予期しないことが起こります。それを上手にこなせるかどうかはその経験にかかっていると言えます。
いろいろなめぐり合わせで今こうして日本語教師をしていますが、なってみて心底学校の先生って大変だなと思います。特に小学校の先生!
先生って勉強を教えるだけじゃないですね。学生からのパワーを受け止めて、きちんと整理して戻すみたいなことができなくちゃ。
戻しても、学生にきちんと届くか、届けられるかはわからない哀しさもありますが(苦笑)。
ともあれ、わたしにとって今は頑張るとき。自分で決めたんだからやらなくちゃね☆
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