ジョー・ネスボ (著)/ 鈴木 恵 (翻訳)
『その雪と血を』
おもしろかった!
かっこよかった!
1970年代、クリスマス前のノルウェーが舞台。
内容紹介をそのままコピペすると、こんな感じ。
オーラヴ・ヨハンセンは殺し屋だ。
今回の仕事は、不貞を働いているらしいボスの妻を始末すること。
いつものように引き金をひくつもりだった。
だが彼女の姿を見た瞬間、信じられないことが起こる。
オーラヴは恋に落ちてしまったのだ……。
うむ、まるでそそられないですね。
私は背表紙を読んで、読むのやめようかなあと思いました。
でも読んだ。
読んでよかった!!!
オーラヴの独白で物語が描かれるのですが、
難読症を筆頭に「できないこと」がたくさんある彼の
物の見方や考え方がとても魅力的。
読んでいるうちにオーラヴという主人公に夢中になってしまいます。
「車をゆっくり運転するのがへたで、あまりに意志が弱く、
あまりに惚れっぽく、かっとすると我を忘れ、計算が苦手」(自称)
でもぜんぜんOKだ!がんばれオーラヴ!
主人公は、愚直ですがある種の美学も持っていて、
でもハードボイルドって感じのタフガイではないんですよね。
解説では「パルプ・ノワール」と言うあまり聞かないジャンル(失礼)とのこと。
ノワールを冠するほど暗く救いのない話ではないと思うけれど、
静謐で薄明かりの世界観ではありますね。
ページ数も少なめでさくっと読めるので、おすすめです!
第8回翻訳ミステリー大賞(2017)受賞作。
『その雪と血を』
おもしろかった!
かっこよかった!
1970年代、クリスマス前のノルウェーが舞台。
内容紹介をそのままコピペすると、こんな感じ。
オーラヴ・ヨハンセンは殺し屋だ。
今回の仕事は、不貞を働いているらしいボスの妻を始末すること。
いつものように引き金をひくつもりだった。
だが彼女の姿を見た瞬間、信じられないことが起こる。
オーラヴは恋に落ちてしまったのだ……。
うむ、まるでそそられないですね。
私は背表紙を読んで、読むのやめようかなあと思いました。
でも読んだ。
読んでよかった!!!
オーラヴの独白で物語が描かれるのですが、
難読症を筆頭に「できないこと」がたくさんある彼の
物の見方や考え方がとても魅力的。
読んでいるうちにオーラヴという主人公に夢中になってしまいます。
「車をゆっくり運転するのがへたで、あまりに意志が弱く、
あまりに惚れっぽく、かっとすると我を忘れ、計算が苦手」(自称)
でもぜんぜんOKだ!がんばれオーラヴ!
主人公は、愚直ですがある種の美学も持っていて、
でもハードボイルドって感じのタフガイではないんですよね。
解説では「パルプ・ノワール」と言うあまり聞かないジャンル(失礼)とのこと。
ノワールを冠するほど暗く救いのない話ではないと思うけれど、
静謐で薄明かりの世界観ではありますね。
ページ数も少なめでさくっと読めるので、おすすめです!
第8回翻訳ミステリー大賞(2017)受賞作。