レジェンドのデビュー作を含む超初期短編集です。
表題作が探偵小説専門誌『幻影城』の新人賞受賞作。
出版は、こちらよりも『戻り川心中』の方が先だった由。
どうでも良いけど、“探偵小説専門誌”というジャンルが
昔はあったのですね。
なんというか、浪漫とノスタルジーを感じるジャンル名だな。
私はいま短編を読んだのだろうか?
と不思議に思うレベルでひとつずつが濃厚!
プロットが複雑だし表現も凝っています。
さすがのレジェンド!!
表題作に加えて『ある東京の扉』『六花の印』
『メビウスの輪』『依子の日記』の5作を収録。
私は『六花の印』が好きでした。
語りもトリックもすごくよかったけど、読後感として
被害者の心情はほんとのところどうだったのかなって思って、
一層の味わい深さがあります。
文学だわ。
すごいわ。
あとがきは幻影城の元編集長・島崎博氏で、
デビュー当時の話しもおもしろいです。
新人・連城三紀彦特集ってことで
一ヶ月に3作を書かせて一挙掲載したって、あんた。
当時の編集の鬼畜っぷりが垣間見えて
ツッコミを入れたくなります。
(1978年8月号『メビウスの環』『消えた新幹線』『藤の香』)
初版は1981年。
私は、2010年に光文社文庫で再刊行されたものを読みましたが、
なぜか表紙は昭和感が悪い意味で漂うダサさである。
そこは変えてくれていいんだが。
表題作が探偵小説専門誌『幻影城』の新人賞受賞作。
出版は、こちらよりも『戻り川心中』の方が先だった由。
どうでも良いけど、“探偵小説専門誌”というジャンルが
昔はあったのですね。
なんというか、浪漫とノスタルジーを感じるジャンル名だな。
私はいま短編を読んだのだろうか?
と不思議に思うレベルでひとつずつが濃厚!
プロットが複雑だし表現も凝っています。
さすがのレジェンド!!
表題作に加えて『ある東京の扉』『六花の印』
『メビウスの輪』『依子の日記』の5作を収録。
私は『六花の印』が好きでした。
語りもトリックもすごくよかったけど、読後感として
被害者の心情はほんとのところどうだったのかなって思って、
一層の味わい深さがあります。
文学だわ。
すごいわ。
あとがきは幻影城の元編集長・島崎博氏で、
デビュー当時の話しもおもしろいです。
新人・連城三紀彦特集ってことで
一ヶ月に3作を書かせて一挙掲載したって、あんた。
当時の編集の鬼畜っぷりが垣間見えて
ツッコミを入れたくなります。
(1978年8月号『メビウスの環』『消えた新幹線』『藤の香』)
初版は1981年。
私は、2010年に光文社文庫で再刊行されたものを読みましたが、
なぜか表紙は昭和感が悪い意味で漂うダサさである。
そこは変えてくれていいんだが。