中島京子『夢見る帝国図書館』でとにかくおもしろいのが
帝国図書館の歴史を辿る作中作。
その中にこういう章がある。
「夢見る帝国図書館・15
昭和8年のウングリュックリッヒ(不幸)
『女の一生』山本有三」
山本有三の代表作は『路傍の石』だけれども、
かつては『女の一生』もベストセラーだった。
それはともかく『女の一生』という作品はいくつもあるよね。
という話し。
杉村春子の舞台で有名な森本薫『女の一生』を挙げつつ
最も有名なのはモーパッサンの小説ではなかろうか。と。
まあ、日仏いずれも女主人公であるところの
允子(まさこ)だかジャンヌだかが
封建的と言える時代に恋やら失恋やら苦労やらする物語である。
ついでに帝国図書館では山本有三作品にスポットを当てている。
それはさておき、私は最近モーパッサンの話題を
他の読書でも見かけたぞ。
なんだったっけ(読んだ端から忘れる)と思ったら、
井伏鱒二『川釣り』収録の『釣魚雑記』だった。
井伏鱒二にとってモーパッサンは
「釣りの好きな人であったに違いない」作家で、
「釣魚に取材して、これほど釣人の神経を浮き彫りにできるのは、
それだけでも大したものである」という作家だそうで。
ちなみに井伏鱒二が褒めているのは『あな』と『二人の友』で
この評だけ読むと釣り好き呑気おじさんのユーモア短編ぽいけど
まあ、そういう話しではない。
むしろ暗い気持ちになる気がする内容ですが、
井伏鱒二的には「釣り」の話しがしたいだけなのでオールオッケー。
あんまりにも違う角度でモーパッサンが出てきたので
あっちのモーとこっちのモーがすぐに繋がらなかったんですが
ハイボール飲んだくれた後にお風呂入りながら、
最近やけにモーパッサンモーパッサンしてるけどなんだっけ…
と考えて、ようやく繋がりました。
だから何だって話しですが、
読書のちょっとしたこととちょっとしたことが
繋がっているのって、結構うれしくないですか。
私はたのしい。
あと、
お酒とお風呂は、つれづれなる思考にとって、
最高のおともですね。
同時にやると危ないけど。
帝国図書館の歴史を辿る作中作。
その中にこういう章がある。
「夢見る帝国図書館・15
昭和8年のウングリュックリッヒ(不幸)
『女の一生』山本有三」
山本有三の代表作は『路傍の石』だけれども、
かつては『女の一生』もベストセラーだった。
それはともかく『女の一生』という作品はいくつもあるよね。
という話し。
杉村春子の舞台で有名な森本薫『女の一生』を挙げつつ
最も有名なのはモーパッサンの小説ではなかろうか。と。
まあ、日仏いずれも女主人公であるところの
允子(まさこ)だかジャンヌだかが
封建的と言える時代に恋やら失恋やら苦労やらする物語である。
ついでに帝国図書館では山本有三作品にスポットを当てている。
それはさておき、私は最近モーパッサンの話題を
他の読書でも見かけたぞ。
なんだったっけ(読んだ端から忘れる)と思ったら、
井伏鱒二『川釣り』収録の『釣魚雑記』だった。
井伏鱒二にとってモーパッサンは
「釣りの好きな人であったに違いない」作家で、
「釣魚に取材して、これほど釣人の神経を浮き彫りにできるのは、
それだけでも大したものである」という作家だそうで。
ちなみに井伏鱒二が褒めているのは『あな』と『二人の友』で
この評だけ読むと釣り好き呑気おじさんのユーモア短編ぽいけど
まあ、そういう話しではない。
むしろ暗い気持ちになる気がする内容ですが、
井伏鱒二的には「釣り」の話しがしたいだけなのでオールオッケー。
あんまりにも違う角度でモーパッサンが出てきたので
あっちのモーとこっちのモーがすぐに繋がらなかったんですが
ハイボール飲んだくれた後にお風呂入りながら、
最近やけにモーパッサンモーパッサンしてるけどなんだっけ…
と考えて、ようやく繋がりました。
だから何だって話しですが、
読書のちょっとしたこととちょっとしたことが
繋がっているのって、結構うれしくないですか。
私はたのしい。
あと、
お酒とお風呂は、つれづれなる思考にとって、
最高のおともですね。
同時にやると危ないけど。